こんばんは&おはようございます。

 

 東北、北海道地方では既に終わっていますが、東京地方など多くの地域では夏休み終盤戦。子供の宿題を気にする親御さんも多くいらっしゃるでしょう。大学生と高校生がいる我が家は親子共々、その呪縛からは解放されているのですが小学校に通っていた頃はそれなりに大変だったと記憶しています。

 夏休みの宿題。自身の事を振り返ってみると、計算ドリルや漢字書き取りはさっさと終わらせたのですが、苦労したのが自由研究のテーマ探し読書感想文。特に自由研究のテーマは夏休みが始まる前から

頭を悩ませ憂鬱になっていたような覚えがあります。ネットやHow to 本など情報が溢れている今の時代が羨ましいです。

 

 夏休みが終わる今ぐらいの時期に天気図に登場するのが秋雨前線。この停滞前線は季節の変わり目と言う事でちょうど梅雨前線の裏返し的な存在になりますが、天気図を見ると今週辺りからその前線が登場しています。

 

28日9時 実況天気図(気象庁HPより)

 

 赤線で囲ったのが停滞前線(秋雨前線)。岩手県で大雨警報が発令され線状降水帯が発生しましたが、秋雨前線とそこに向かって流れる暖かく湿った空気が要因と思われます。

 

 天気もコロコロ変わりやすい時期で、多摩地域にある我が家付近の今日の天気は、朝は今にも降り出しそうな厚い雲に覆われザーッと雨傘が降ったかと思ったら昼前から晴れて晴れ強い日差しが降り注ぐと言った天気でした。

 

「曇り曇り時々晴れ晴れ所により雷を伴った俄雨雷

 

と言うのがよく聞かれる天気予報でのフレーズでしょうか。明瞭な予報が出しずらい、予報士泣かせの時期でもあります。四季が曖昧になっているここ数年は特にそう感じます。

 

 さて、秋雨前線も気になりますがそれ以上気になるのがやはり台風10号(別名:サンサン)台風の動向。当ブログでも何度か取り上げていますが(良かったら、以下の参考記事をご覧下さい。)、朝起きる度に発表される予想進路も勢力もスピードも変わり、まさに「迷走台風(と言うより迷子台風)」の様相を呈しています。28日17時発表の予想進路と勢力が以下の通りです。

 

28日17時発表 台風10号の予想進路と最接近時の勢力(気象庁HPより)

 

 

 17時現在の中心気圧が935hPa。中心付近の最大風速が50m/sと「非常に強い」勢力となっています。数日前の予報ではこれほど発達する予想ではありませんでした。更に予報円が未だに大きく九州付近上陸後もどこに進むか定まっておらず、関東付近を通過するのも週明けにずれ込むと予想されるなど影響が長引く事が懸念されています。

 よくニュースの天気予報で言われている通り、台風は、例えば高気圧の縁を流れる風とか偏西風の助けを借りないと進む事が出来ません。多大な被害をもたらす上に自力で動けずとても厄介なのです。

 今回も台風の近くにあった寒冷渦の影響で西に進んでみたのは良いものの、その規模が小さくなった事でサポートを得られなくなり、およそ30℃と海水温が高い海域でノロノロ。その間たっぷりエネルギーチャージ💪して予想より強い勢力となり上陸しようとしている、と言うのが台風10号のこれまでの大雑把なストーリーです。

 

(参考記事)

 

 

 

 

 

 さて今後考えられるシナリオですが、現時点での予想進路から見ると、

 

①中心線又は最も北側を通る場合

 陸地を通るので勢力は衰えますが、2日15時の時点で中心が東日本又は北日本付近にある可能性もあり、本州でも週の後半辺りから週明けまでは大雨や暴風、沿岸での高波、高潮に対する警戒が必要となるでしょう。関東地方でも週末から週明けにかけて交通機関に影響が出る可能性もあり、外出する予定のある方は計画の見直しが必要なケースも出てくると思われます。

 

②予報円の南側を通る場合

 海上に出る事になり本州に再上陸する可能性は低くなりますが、本州の南海上も海水温が高い為、スピードが上がらないと一旦衰えた勢力が息を吹き返す事も考えられます。陸地で大雨や突風、海上ではうねりや高波、沿岸では高潮に対する警戒が必要となります。①のケースもそうですが、週末、少なくとも海のレジャーは厳禁です。

 

 

 本州に接近又は上陸した後は急激にスピードを上げて去っていくと言うのがいつものパターンですがカギを握るのが偏西風の位置。それがどの辺りを流れているか。27日21時に発表された、台風が日本列島を通過するであろう9月1日21時の数値予報図で見てみると

 

31日9時(標準時+9時間後)数値予報図(500hPa渦度、高度図) 気象庁HPより)

 

 上図は5,500m付近の空気の流れや回転の様子を量的に表した数値予報図で橙線が北海道~九州のおおよその位置です。

 偏西風の位置を調べる際は他の高度の予報図なども見なければならないのであくまで方法の一つとして捉えて頂ければと思いますが、大きく見て網掛け部分(地上で低気圧や台風が存在し得る領域)と空白域(地上で高気圧が存在し得る領域)の境界辺りに偏西風の流れがあると言うのが教科書的な解答となります。上図だと赤矢印線で示した辺りが偏西風の大体の位置と思われます。これを見ると、北海道付近の上空を流れており日本列島に接近又は上陸してもスピードアップ出来るのかどうか。時々刻々状況が変わるので最新の気象情報でチェックする必要はありますが、現時点では疑問符が付きます。

 

 夏休みの自由研究のように方向性が定まらず、気象庁の予報官やプロ予報士の頭を悩ませている今回の台風10号。離れた地域でも既に被害が出ているので、早め早めに判断し行動する事が大切です。懐中電灯、スマホの充電や水の確保、そして最悪のケースとなり得る場合は避難場所の確認etc。

 

「備えあれば 憂いなし」

 

なのであります。

 

 

 

今日の一枚

 今朝、ジョギングした帰りによく通る近所の公園で撮った一枚。芝生の間からかさの大きいキノコが生えていました。当然、何もせずに通り過ぎましたが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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