こんばんは&おはようございます。
クリスマスや年末に寒波がやって来る事はありますが、それらに先んじて居座るような寒気が日本列島を覆っています。東京地方も暖かだった週末の陽気から一転、身震いするような寒さとなりました。クリスマスが近づき、街が浮かれモードになっているのを戒めるように本気を出してきた今回の寒波。その様子を昨日の衛星画像で見てみるとこんな感じでした。
18日12時 可視画像(気象庁HPより)
日本列島やその周辺は筋状の雲で覆われ、水色の円で示したように陸地から離れていない海上で雲が発生しています。上空の気温と海水温の差が大きい事で発達した雪雲が発生する時に起こる現象です。ガンガンに温かくした風呂場からキンキンに冷えた洗面所に上がった時の鏡の状況をイメージして頂ければと思います。ヒートショックを誘発するので、実験するのであればホドホドに・・・。
一方で赤丸で囲んだ関東地方は三国山脈にガッチリガードされ雪雲の流入はなく乾燥した晴天となりました。
(参考記事)
日本海の雪雲の発生について少し触れています。宜しければご覧下さい。
今日お昼の天気図を見ると
19日12時 実況天気図(気象庁HPより)
今日、東京の最高気温は10℃前後と、これまでと比べると気温が上がりませんでしたがこれでほぼ平年並みです。今までが高かったので余計寒く感じるのでしょう。
天気図を見ると、等圧線の間隔が広がり日曜(17日)辺りから流入した寒気は一旦落ち着きました。全国的に見ても北日本や山間部を除き雨の所が多かったようです。
だた、今回の寒波はこれで終わりではなく第二波があります。明日の予想天気図と20~22日の上空1,500m付近の気温の様子を、平地で降雪となり得る目安の-6℃の等温線の動きで見てみると
20日9時予想天気図(気象庁HPより)
20日9時(標準時+9時間後)数値予報図(850hPa気温図 気象庁HPより)
上の数値予報図で本州付近を拡大したものが以下の通りです。
19日12時の天気図と比べ明日は等圧線が縦に並び始め次第に冬型の気圧配置となります。日本海側では雨又は雪が降るような天気となりスッキリしない空模様。
一方、関東地方は日本の南岸にある低気圧の影響を受ける可能性は低く、朝曇っていても次第に晴れる事が期待できるではないでしょうか。
そして寒気の動向を上空1,500m付近の-6℃の等温線で追ってみました。赤線で囲ったのが九州~北海道のおおよその位置、-6℃の等温線の20日、21日、22日それぞれ9時の予想される位置が橙、青、紫線です。(21、22日はフリーハンドで描いた大体の位置です。)
図を見ると明日朝は東北地方に掛かっている状態です。その後次第に南下し21~22日、そして描いていませんが23日頃まで日本列島をほぼすっぽり覆うような形で居座るようです。雪雲が西寄りの風により流れる影響で日本海側はまとまった雪が降る可能性が高く、福岡や鹿児島でも降雪が予想されています。
今回の第二波の寒波に関しては国交省からも注意喚起を促す報道発表がありました。クリスマスを控え該当する地域へお出掛けの方もいらっしゃると思いますが、こまめに気象や交通に関する情報をチェックして頂きたいと思います。
今日の一枚
今朝、職場の近くにある商業施設に飾られていたイルミネーションをパシャリ。夜になると記念写真を撮ろうとカップル等で賑わっているようです。一仕事終えて、今夜訪れるギャラリーを喜ばせるべく、しばしの休息と言った所でしょうか。
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