こんばんは&おはようございます。

 

  昨日(17日)は土砂降りの雨が降った時間帯もあった東京地方。今日(18日)は曇った時間帯があり風が強くいかにも冬枯れと言う感じの空模様ではありましたがまずますのお天気でした。都心は木々の葉が色づき紅葉もみじが見頃となる時期ですが、同時進行でやって来る冬の訪れに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

 

 さて、週後半から週末にかけて世の中では様々なニュースが報じられました。中には年齢的に他人事でない訃報や、日々耳にする情報との向き合いを考えさせられるものもあり、年末が近づき忙しなくなっている事と併せて心がざわついています。ちょっと色んな事柄に対する感度を下げてリフレッシュしたい気分にもなりますね。

 

 

 様々な事と言えば、天気図を見ると昨日から今日にかけてこの時期らしい気圧配置を見る事が出来ました。まずは17日9時の天気図を見ると

 

 17日9時実況天気図(気象庁HPより)

 

 前線を伴った2つの低気圧が日本列島を挟む形で現れた「二つ玉低気圧」です。数年後の気象予報士試験で出題されそうな典型的な形だと思います。東海沖にある低気圧の南側には暖かい空気、日本海にある低気圧の西側には冷たい空気が存在しその間は冷たい空気と暖かい空気の流れが複雑に絡み合う事で大気の状態が不安定になり荒天をもたらします。なお、過去に二つ玉低気圧に関して書いた以下の記事があったので、良かったら参考までにご覧下さい。

 

(参考記事)

 

 

  

 そして、今日(18日)9時の実況天気図は以下の通りでした。

 

18日9時 実況天気図(気象庁HPより)

 

 前線を伴った2つの低気圧が一つにまとまって発達した状態でサハリン付近に進みました。一方で等圧線の間隔が狭く縦に並んだ西日本付近では暴風となった地域もあり、また寒気の流入もあって山間部でまとまった雪が降りました。西日本の平地でも初雪雪だるまが観測される等、まだ11月ですが多くの所で凍えるような寒さとなりました。その寒気の様子ですが、高層天気図を見てみると

 

18日9時 高層天気図(500hPa渦度・高度図)(気象庁HPより)

 

 赤線で日本のおおよその位置を描いています。上空5,500m付近の様子になりますが、最近天気予報でよく耳にする寒冷渦が存在する時に見られる袋状になった等高度線の形状(青線)が見られます。日本列島を覆うような大きさのものはあまりお目にかかる事がないような気がします。 

 寒冷渦(寒冷低気圧、或いは切離低気圧とも言います。)は簡単に言うと、蛇行した偏西風が産み落としっていた低気圧の塊です。流れに乗れなかった事から動きが遅いのですが、今回は明日になると東の海上に抜けるようです。

 また、別な高層天気図で気温を調べてみると寒冷渦付近の気温は-30℃とこの時期としてはかなり低く、強力な寒気が入っている事が分かります。

 寒冷渦についても過去に書いた記事があるので、良かったら参考までにご覧下さい。

 

(参考記事)

 

 

 そして明日(19日)の予想天気図が以下の通りです。

 

19日9時予想天気図(気象庁HPより)

   

 西高東低の冬型の気圧配置。日本海にある小さな低気圧の影響もあり北陸や北日本の日本海側で天気がぐずつきそうですが、その他の地域では晴れる時間帯が多くなるのではないでしょうか。

 また、等圧線の間隔を見ると北日本を除き風が強く吹く地域は少ないと思われます。

 東京もお出掛け日和になると思われますが、朝晩と昼間との寒暖の差が大きい状態が続いているので、温かい格好をして楽しい週末をお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

今日の一枚

 数日前、近所を散歩した時に撮った一枚。明日もこんな天気になるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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