こんばんは&おはようございます。

 

 猛暑と大雨に関するニュースが交錯した7月も最後の1週間となりました。
   先週後半から週末にかけて続々と梅雨が明けて最後まで残っていた九州北部も今日(25日)梅雨明けが発表されました。期間としては長かった今年の梅雨シーズンも終わりましたが、今度は例年にも増して厳しい暑さ晴れが続きます。エルニーニョが発生し冷夏となるのがセオリーですが教科書通りにいかないのが自然現象とも言うべきなのか、その気配は今のところ見られません。こまめに水分を補給し、上手にエアコンを使い、適度に休息して暑いこの季節を乗り切りましょう!!

 ところで、九州や東北地方で記録的な雨量となり甚大な被害も発生した今年の梅雨。梅雨前線が太平洋高気圧に押しやられ消えるのではなく、北にある高気圧に行く手を阻まれ南海上で最後を迎えると言う変則的な動きでした。参考までに梅雨明け前後の天気図を載せておきます。

 

 20日12時実況天気図(気象庁HPより)

 

 20日は中国、近畿、東海地方で梅雨明けが発表されました。

 東北日本海側に記録的な大雨をもたらした停滞前線(梅雨前線)は北からの高気圧に押し出されるように南へ下がり

 

 

21日12時実況天気図(気象庁HPより)

 

   四国と北陸で梅雨が明けた21日になっても北にある高気圧に行く手を阻まれた上に、後に太平洋高気圧の勢力強化をアシストする台風も顔を出し

 

23日12時実況天気図(気象庁HPより)

 

 九州南部で梅雨明けが発表された23日には低気圧に連れられて日本の東海上に去っていったのであります。

 

 そして、東京を含む関東地方は22日に梅雨明けが発表されましたが期間は長かったもののシトシト雨が続いた印象はなく、いわゆる「空梅雨」だったように思います。振り返ると台風2号の影響で入梅初期こそまとまった雨が降りましたが、その後は雨が断続的に降る事は殆どなく(あっても大気の状態が不安定になり短時間にザ〜ッと降る程度)、特に7月に入ってからは真夏を思わせるような猛暑となりました。

 こうなると心配なのが水不足ですが、関東各地のダムの貯水率は概ね70%を超えており、今のところ心配する必要はなさそうです。利根川、荒川水系のダムの貯水率は以下の通りです。

 

25日0時現在 利根川水系ダム貯水率(水資源機構HPより)
 

25日0時現在 荒川水系ダム貯水率(水資源機構HPより)

 

  

  さて、梅雨が明けて一旦落ち着いた暑さが再びぶり返し東京は昨日、今日と日中の気温が35℃を超す猛暑日となりました。明日はどうなるのか予想天気図を見てみると

 

26日9時予想天気図(気象庁HP)

 

 太平洋高気圧が本州付近に張り出しており、その縁を流れる暖かく湿った空気(橙色の矢印線)の影響で明日も日差しが強く照り付け、体に堪えるような暑さとなる所が多いでしょう。

 上に書いた通りエルニーニョ現象が起きている割に高気圧の勢力が強い要因の一つとして台風5号の存在があります。平面の天気図では表現しづらいのですが、台風がもたらす上昇気流が循環し高気圧付近に下降して強めている、と言う形になっています。

 ではその台風5号の今後の予想進路ですが、中心が台湾の南海上を通り中国大陸の方で進むので本州への直接の影響はありません。但し、低気圧になった後、ブーメランのように進路を東に変えて日本付近に近付くシナリオは考えられますが・・・。

 

 それで月が替わる来週の8月1日の数値予報図を見ると

 

8月1日21時(標準時+9時間後)数値予報図(地上気圧配置 気象庁HPより)

 

 沖縄地方の近海にグルグル渦巻きの「L」のマークがあります。スーパーコンピューターは次の台風の発生を予想しているようです。最新の予報で変わる可能性がありますが、

 

台風が発生する→上昇気流の循環で下降気流が高気圧付近で発生する→高気圧が強化され暖かく湿った空気が日本付近に流れる(流れ方によっては太平洋側でフェーン現象が起き得る)

 

と言うシナリオが8月に入っても続く可能性があります。エルニーニョ→冷夏と言う従来のセオリーが通用しないのが今年の夏の特徴なのであります。

 

 

今日の一枚

 先日、会社に出勤する途中で撮った一枚。陸地での寿命が約1週間と言われているセミ。ジージー鳴いていました。短い一生を懸命に生きています。

 

  

 

 

 

 

 

 

人気ブログランキング
人気ブログランキング  → ポチッとクリックして頂けると嬉しいです。