こんばんは&おはようございます。

 

 夏空が「青い空 白い雲」と形容されるのであれば、この時期の空模様は「暗い空 グレーの雲」と言ったところでしょうか。加えて肌にまとわりつくようなジトジトする不快な空気。何をするにも気分が盛り上がらない梅雨空なのであります。この時期に咲く菖蒲や紫陽花の鮮やかさが唯一の癒しでしょうか。

 

 さて、そんな梅雨空の季節。昨日同様、今日の東京も朝からどんより曇り空。多摩地域にある我が家付近は昨日(14日)昼過ぎから雨が降り出し時折、音を立てて強く降りましたが今日(15日)も雨が降ったり止んだりとスッキリしない天気でした。まさにこの時期を象徴するような天気が続いた訳ですが、今日12時頃の天気図と衛星画像は以下の通りでした。

 

 

15日12時 (上)実況天気図 (下)可視画像 (気象庁HPより)

 

 中国大陸から本州の南海上にかけて続く停滞前線(梅雨前線)とその上にある小さな低気圧、一言で言えば「この時期らしい」典型的な天気図です。

 また、衛星画像(可視画像)を見てもお分かりのように前線付近に層の厚い雲がこびり付くように日本列島の上空に存在しています。

 

 これが明日になるとどのようになるのか。9時の予想天気図が以下の通りです。

 

16日9時 予想天気図(気象庁HPより)

 

 明日の予想天気図を見ると、高気圧が近づく九州や西日本では天気の回復が見込める一方で、前線に近い沖縄地方では梅雨末期の大雨となる可能性があり、三陸沖にある低気圧に近い北日本、東日本でも昨日、今日のようにスッキリしない天気が続くでしょう。しかも上空約5,000mの気温が-12℃とこの時期としては低くなっており寒気が流入する可能性がある為、大気が不安定な状態となり得ます。落雷、突風、降雹の天気の急変3点セットに注意する必要があります。

 

 このような気圧配置がいつ頃まで続くのか。スーパーコンピューターが弾き出した17日(土)と18日(日)のそれぞれ9時の数値予報図を見てみると

 

17日9時(標準時+9時間後)数値予報図(地上気圧配置 気象庁HPより)

 

   日本の南海上と朝鮮半島付近に「H」のマークがあり(南海上の「H」は太平洋高気圧)本州は概ね高気圧の圏内にあります。赤丸で示した「L」が少々気になりますが、上に書いた寒気は17日9時には

既に日本の東に抜けている予想となっているので大気の状態を左右する可能性は現時点では低いと思います。続いて18日(日)9時の数値予報図が以下の通り。

 

 

18日9時(標準時+9時間後)数値予報図(地上気圧配置 気象庁HPより)
 

   日本列島の周辺は「H」のマークが多くあり本州は高気圧の圏内にあります。東海地方にある「L」のマークが少々気になりますが、気を付けたいのは東シナ海にある「L」のマーク。早くも次の停滞前線(梅雨前線)を伴って低気圧が日本列島に近付こうとしているように見えます。早ければ18日(日)には九州から次第に天気が下り坂となり、東京も週明けには梅雨空傘が戻って来るでしょう。

 週末は梅雨も一休み。東京や関東地方は昼間、晴天晴れになると思われます。日差しが強く気温が上がる事が予想されるので熱中症、紫外線対策をしつつ束の間の晴れを有効に使って頂ければと思います。

 

 

今日の一枚

 今朝、出勤途中に道端に咲いていた紫陽花を撮りました。やはり紫陽花が似合うのは雨空でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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