こんばんは。

 

 年末年始の休暇も終わり、仕事など普段通りの生活に戻っている方も多いと思いますが、普段通りのペースに戻ったかと思ったら週末は三連休。お屠蘇気分が完全に抜けるのは来週からになるでしょうか。

 その一方で、年末年始も三連休も関係ないと言う大学受験生は成人式の翌週に大学入試共通テストがあり、大学入試シーズンがいよいよ本格的に始まります。小生が受験生の頃と違って、枠が増えた推薦入試で合格し既に進路を決めた高3生も多くいると思いますが、これからと言う受験生はあとちょっとの辛抱。コロナ禍でどうなるか分かりませんが、春に迎えるキャンパスライフをイメージしつつ実力を発揮して欲しいと思います。

 

 さて、年末年始は日本海側や北日本で降雪、太平洋側で乾燥した晴天と冬らしい天気でした。雪景色は帰省した際に実家周辺で目にしましたが、東京で積もるとしたら年が明けてから、成人式ぐらいにその第一弾が有り得る、と言うのが例年のパターンです。

 

 ラニーニャの影響により今年の冬は寒く降雪量も多くなるとと言う長期予報でしたが、その第一弾がやって来ました。今日は在宅勤務で、仕事前に近所の公園まで散歩に行った時の様子がこんな感じでした。

 

 雪はまだ降っていませんでしたが、寒々しい曇り空。昼間気温が下がれば雪が降りそうな空気でした。

 そして案の定、昼頃チラチラ降り始めだ雪が本降りとなり、あっという間に庭が真っ白になりました。 

 

 

 

   6日9時の上空1,500m付近の気温の様子を見てみると 

 

 6日9時850hPa高層天気図(気象庁HPより)

  

 平地で降雪となる目安となる-6℃等温線(橙色)が関東付近に掛かっています。赤線は0℃の等温線です。このタイミングで寒気を引き込むような勢力の強い低気圧が関東南岸を通過すれば東京は降雪の可能性が高くなりますが、この時の実況天気図が以下の通りでした。

 

6日9時実況天気図(気象庁HPより)

   

 九州南部の近海に低気圧があり、東に進む予想となっています。更に進めて12時の実況天気図が以下のような感じでした。

 

6日12時実況天気図(気象庁HPより)

 

   九州近海にあった低気圧がまだ四国付近の南岸にあり、この位置では無関係ではないものの首都圏の降雪の主な要因とは考えにくく、では同時刻の関東近海の風の様子を見てみると

 

 

  低気圧の風の流れは反時計回りである事を踏まえて、赤の矢印で示した箇所が天気図に表されている低気圧です。実は同じような風の流れが房総半島の近海にもあり(青の矢印で示した箇所)、天気図に表されていないこの小低気圧が首都圏に雪をもたらした主な要因と思われます。

 気象庁や各気象会社の予報が昨日の段階ではまちまちだったのですが、この小さな低気圧がそもそも発生するのか、どの程度の勢力なのかを予想するのが難しかったのではないでしょうか。

 

 大雪になるとアナウンスされたものの結果的に大した事はなかったと言うケースがよくある首都圏近郊。それだけこの地域の雪の予報は難解なのであります。 3~5cmの降雪量で大きく報じられるのを見ると、多量の積雪がある地域の方から怒られそうですが・・・。 

 

 そして天気図に記載されている南岸の低気圧が通過する明日(7日9時の予想天気図がこちらです。

 

7日9時予想天気図(気象庁HPより)

 

 低気圧が東海上に去り、西高東低の気圧配置となります。北日本や、今日は晴れていた所もあった東日本日本海側は雪の降り方に、今日降雪があった首都圏は明日朝の路面凍結に注意が必要です。

 

 

 

 

 


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