こんばんは。

 

 秋が始まる頃から仕事やら家の事やら資格試験準備(某英語の試験)で忙しくなり更新が滞ってしまいました。12月半ばになり時間が取れるようになったので、また色々と書いてみようと思いまして・・・。

 

 更新が滞ている間もコロナ禍が再拡大し最大の波が訪れており、この事について旗振り役となるべき政治は右往左往、機能不全に陥りつつある感があります。

 その他にも宇宙からカプセルが帰還する等、秋から初冬にかけて様々な事が起きました。

 

 そして、ここ数日は第一級の寒気が日本列島に襲来し各地で凍えるような寒さとなっています。また、北日本から本州日本海側を中心にこの時期としては近年稀に見る大雪となっています。

 

 ここ数日の天気図等の概況や今後について書いてみたいと思います。

 

 まずは、まとまった降雪となった17日(金)9時の衛星画像のようすが以下の通りです。 

 

赤外画像:12月17日9時(気象庁HPより)

 

 本州付近の日本海の海上に筋状の雲がびっしり描かれ、本州の日本海側に向けて吹き出している様子が見られます。また筋状の雲が四国~関東付近の太平洋にも及んでいます。いかにもこの時期らしい衛星画像となっております。

 

 また、これより12時間前の16日21時、上の衛星画像と同日時の17日9時の850Pha高層天気図を見ると

16日21時850hPa気温図(気象庁HPより)

 

 

17日9時850hPa気温図(気象庁HPより)

 

  赤線が降れば雪となる可能性が高い上空約1,500mの-6℃等温線黄色い矢印が日本海付近の風向青で囲った枠が今回の寒気の中心と思われる-24℃の等温線のおおよその範囲です。更に青枠の北側には-30℃の寒気域が存在していました。

 九州~北海道は上空1,500m付近で-6℃以下の領域にすっぽり覆われており、条件が揃えば雪が降るような上空の気温になっていました。

 

 その「条件」と言うのが、雪雲の元となる積乱雲の存在。積乱雲と言うと夏のイメージがありますが冬にも存在します。その要因となるのが海水(日本海)から得られる水蒸気となりますが、17日の海面水温分布がこんな感じでした。

 

 17日 日本海の海面水温(平年差)(気象庁HPより)

 

 夏の積乱雲の発達条件が陸地と上空の気温差となるのと同様、冬の場合も海上と上空の気温差が大きいほど対流が活発になります。 遡って調べると、昨年の12月ぐらいから平年より高い状況が続いています。

 そして、日本海上空で生成された発達した雪雲(積乱雲)を断続的に吹いている北西の季節風が陸上に運んでいき山岳地帯にぶつかって山間部に多量の雪を落としていく、と言うのが今回の流れとなります。

 これは別に今回に限った話ではなく冬に日本海側で雪が降る時のオーソドックスなパターンなのですが、個人的に気になるのは日本海の海水温が下がらない事。 

 

 気象庁が弾き出した数値予報によると、来週は寒気が一旦北上する予想になっている事から雪の降る範囲は今回より狭まると思われます。例として21日21時の上空約1,500mの気温分布図を挙げると、以下のようになっています。

21日21時850hPa気温図(18日21時発表 気象庁HPより)

  

 -6℃の等温線が関東北部付近まで上がる予想となっています。来週は雪の範囲はそれより北の地域に限定されそうです。

 

 但し今後は上にも書いた通り、海水温が高い日本海+第一級の寒波襲来により、その都度、例年以上に大雪に警戒する事は求められるかも知れません。暖冬だった昨シーズン反動なのかどうか分かりませんが、コロナ禍と併せて試練の冬になりそうです。

 

 

今日の一枚

 

 寒くなりましたが、我が家のネコ達は元気です。 

 

 

 

 

 

 

 

 


人気ブログランキング→ ポチっとクリックして頂けると嬉しいです。