こんばんは。

 

  連日暑い日が続いていますが気象庁は今日(7/19)、中国から関東甲信越まで梅雨明けしたとみられると発表しました。「みられる」と言う発表の仕方がのがムムッと思わせるのですが、先日書いた通り今回の発表から実際にどの程度誤差があったのか、秋に検証作業が行われてそこで出た日にちが確定値となります。今回の発表はあくまで「速報値」なのでこのような発表の仕方となっています。

  

  まだ梅雨明けが宣言させていない地域はありますが、多くの地域で梅雨が明けたと言う事と、子供達にとってはもうすぐ待ちに待った夏休みに入ると言う事で海や山などのレジャーに出掛ける方もいらっしゃると思いますが、くれぐれも事故に気を付けて楽しんで下さい。

 

 それにしても「梅雨」と言えば、かつてはジメジメと空気が湿り、シトシト雨が降るイメージがありました。今年は全体的には「カラ梅雨」だったと思いますが、大きな災害をもたらすような猛烈な雨(「猛烈な雨」=80mm/h以上)が局地的に降りました。地球温暖化の影響かどうか分かりませんが、今後は梅雨時の雨の降り方に対する考え方を変えないといけないかも知れませんね。

 

 

  さて、停滞(梅雨)前線も消失したかと、つらつら天気図を眺めていると

 

気象庁発表19日9時の天気図

 

梅雨前線が跡形もなく消えています。

 

続いて12時間後の天気図

 

 

  北にある前線も気になりますが、注目したのは四国付近に発生した低気圧

 

更に20日9時の予想天気図

 

 四国付近に発生した低気圧は殆ど発達せず&動かない予想

 

そして21日9時の予想天気図 

 ここでもやはり動かない、がしかし消えずに残っている予想。発達しないで残っているのがかえって不気味です。

 

 

 そこで、数値予報による20日9時の850hPa 相当温位図を見ると

 

 

  四国の南海上に赤丸で囲った反時計回りに渦を巻いている箇所がありますが、これが地上低気圧に対応していると思われます。

 21日9時の予想も上の図とほぼ同じ空気の流れとなっています。この低気圧自体は陸地の天気にそれほど影響しないと思われますが、 ほぼ停滞している事から低気圧の東側に当たる紀伊半島付近には断続的に342~345Kの相当温位の高い湿った空気が流れるので、仮に上空に寒気が入ると大気の状態が不安定になり落雷、突風、短時間での強雨或いは降雹となる可能性があります。

 

  梅雨明けはしましたが、大気の状態が不安定になり易いこの時期。晴れていたのが急に雲が出て来て暗くなり涼しい風が吹き始めたら要注意。その他最新の気象情報をチェックし備える事が重要です。

 

 

 

 


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