先週末は、嬉しいことに私のクラスだった司法書士が開業を控えているということで、挨拶のためにわざわざ来所してくれました。
彼女は有名大学卒業後も大手企業に就職せずに孤独に勉強を続けたこともあり、苦しい受験時代を過ごしましたが、私の講義でのメッセージを糧に挫けそうになる自分自身と闘って、合格を果たしたようです。
なんとその彼女は、このブログでも紹介した気仙沼復興支援のため赴任した私の担当した特別研修の司法書士と一緒の事務所だったとのことで、今回、二人一緒に弊所迄来てくれました。
「合格も試練、成功も試練」というメッセージを講師時代に話していましたが、彼女にとっては、開業後も試練は続くことになります。
むしろ、これから立ちはだかるその試練はより自分の司法書士としての力量を大きくしてくれるものだ受け止めてほしいと話していました。
私自身もいまだに試練を与えられていますので、彼女への話が、自分自身へのメッセージとして受け止める良い機会となりました。
前回のブログ内容で、孤独な図書館通いを思い出しましたが、私の受験時代には、司法書士の勉強といえば、独学しかなく、どこまで司法書士試験に役に立つかわからない定評のある大学教授の書いた基本書と書式精義などの実務書だけで、過去問に対応していくというものでした。
当時は、今のような予備校講師からの講義を受講するという勉強方法も無く、法律の基本を教えてくれる人もいないなかで、法律用語や活字との孤独な闘いは、私を苦しめました。
ですが、その孤独との闘いを経て、「きっといつかは自分を必要としてくれる人がいる。こんな自分でも待っていてくれている人がいる。」と自分に言い聞かせ、司法書士を目指しました。
合格後はいったん講師となりましたが、講師を25年続けながら、いつも孤独な自分と闘って、自分を見失いそうになるときに、自分自身を奮い立たせた受験時代の自分への言葉を、メッセージとして、いつのまにか受講生の方々に伝えていたようです。
でも、そのメッセージの数々が、今回の来訪者のように、多くの司法書士を誕生させる力となって実を結んでいたんだと実感できたことで、私の孤独だった受験時代を、今は感慨深く受け止めることができています。
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