離婚手続きをスムーズに進めるうえで肝心なこと | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

横浜 コーディアル司法書士 所博之

LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

先週は、司法書士試験の筆記試験の合格発表があり、全国から着々と報告が届いています。私などを未だに講師として慕っていただいていることに感激もありますが、私の元に届く吉報は、さすがに講師をやめた今でも嬉しいです。本当におめでとうございます。そして、すっかり恒例になった新米が、わが家に届き、家族全員が大喜びしています。

 

また、息子の体育祭もあったのですが、恥ずかしい話、息子が体育活動優秀生徒として選手宣誓をすることを、開始15分前になって知った次第です。競技が始まる頃に行けばよいと思っていたら、そんな時間に行ったら、息子の選手宣誓を聞けないよと妻に言われ、そこで初めて息子が選手宣誓をすることを知った次第です。サッカー部でキャプテンとして、そこそこ活躍はしていましたが、まさか、そんな役割を授けてもらえるとは夢にも思っていなかっただけに、息子の晴れ姿にも感激した次第です。まさに親ばかです。

 

 

さて、最近、業務として初めて受けた案件を紹介します。というのは、離婚手続きの依頼です。聞けば、10年以上前から離婚意思はあるが、息子さんの大学の最後の学費支払いが終わるまで待ち、それと同時に夫の不貞行為を理由に離婚を切り出したいとのことでした。証拠は、携帯のメール等の履歴を持っているとのことで、不貞行為は否定できないはずだと。そこで、私からは、まず不貞行為を認めた慰謝料支払いと居住する不動産の財産分与(持分2分の1)を盛り込んだ「離婚協議書」の作成を提案しました。

 

この協議書をもとに離婚の話を切り出して、相手が応じてくれなければ、裁判所へ離婚調停などに持ち込むことになり、かなりの長丁場になる旨、もつれてしまえば弁護士に交渉を依頼しなければならず、かなりの費用がかかる旨を話し、上手くいけば、離婚協議書の作成費用と財産分与の登記手続きだけで終わる旨を伝え、私自身離婚の経験はないため手探りではありましたが、私なりに離婚の話を切り出す際の出来る限りの注意事項とアドバイス等をお話しました。

 

当初、依頼者は、離婚交渉も長引くことも覚悟していたようですが、弁護士費用のことを伝えると(着手金と固定の成功報酬+獲得した財産の何%かの成功報酬支払いが必要となること)、不貞相手への慰謝料請求や慰謝料請求額にはこだわらず、離婚成立を優先することに気持ちを切り替えてくれました。

 

長年の不貞行為だからといって決して感情的にならず、相手を追い詰めないで逃げ道を残し、慰謝料も弁護士費用を考慮したら多少の減額も受け入れるなど、タイミングをみて上手く話しが出来たようで、1回の交渉で離婚届、離婚協議書、財産分与登記の必要書類、慰謝料支払いの公正証書委任状に署名と実印をもらうことができました。結果的に慰謝料は100万円の減額となりましたが、トータルで考えれば、極めてスムーズに協議離婚が成立した事案で、依頼者には大変喜んでいただきました。

 

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