3年間の駐在生活を終え、帰国します。
3年でやり切ったといえるくらい、たくさん動きました。
友達もたくさんできました。
渡米当初は、アメリカがポートランドがこんなに好きになるとは思いもせず。
食事は大雑把だし、まあフレンドリーだけど、すごくフレンドリーかと言われると疑問。
ただ、子供が英語を話せるようになるといいな、くらいにしか考えていなかったのですが、動けば動くほど、アメリカがどんどん面白い国になっていきました。
教育の違い、考えの違い、生活の違い、たくさん違いはあるのですが、どれも飛び込んでみると刺激にあふれることばかり。
一緒にスポーツに申し込むと言ったのに、いざ始めてみると、姿がなく、しばらくして、メールにて「申し込みをすっかり忘れてたよ!ってどこのチームなんだ?」って聞いてきたり。
スポーツでは、子どもにやさしく、諭すように、こう動けばいいんだ、素晴らしい選手だよって言うパパコーチもいれば、子供が少しボールにちょんと触れただけで「いいぞ!その調子だ!○○!」ってほめたたえ、やる気にさせるコーチがいたり。親が言ったのでは反抗する年齢もあるのですが、第3者の大人から自分の子供にいろいろ言ってもらえるのは本当にありがたかったです。
ボランティアの英語クラスでは、何年ボランティアをやっているの?と聞くと、「32年よ。」って聞いてびっくりしたり。ボランティアが当たり前に機能していて、SOLVEや、英語のボランティアや、学校ボランティアが外国人の私にも参加しやすい形でありました。
私自身コミュニティカレッジも通いました。ESOLクラスがほぼ終了できるレベルまで行き、話すことも、書くことも、読むことも慣れ躊躇なく「やってみようか」と思えるくらいにはなりました。子供が年間100冊ほど読書するのにつられ、私も洋書を読むようになりました。すると、日本語の本より市場が広い分、面白い本があることがわかったり。
学校は、生徒が主体。毎日子供は本当に楽しそうに通っていました。こんなに学校が好きになる日が来るとは、予想さえしませんでした。
ここ一カ月ほどは、二人の子供のプレイデートに連れて行くのにとても、忙しくしています。
最初は一人も友達がいなかったので、毎日心配ばかりしていました。今はたくさんの友達に囲まれています。
そして子供は素直で、本当にとても泣けるようなことを言います。
なかなか引っ越しを言い出せない子供に、「友達にひっこすよ」、と言ったと聞いた時、どういう反応だった?と聞くと、
「引っ越すなら、今から、もっとたくさん、たくさん遊んでおかなくっっちゃ!!」とか。
朝私の顔を見るなり、
「私は○○がいなくなるのが、とても寂しい」と言ってくれたり。
クラスの友達が
「君はベストフレンドだったし、今もそうだし、これからもずっとベストフレンドだ」っていう言葉を書いてくれたり。
詩に託して別れの気持を書いてくれたり、スポーツチームのパパはシェークスピアの詩を送ってくれました。
みんないろんなお別れの仕方があるのですが、みんな違って、心がこもっていて、どれも本当にありがたい。
素直な分、親の私にまで、とても心に染みます。
アメリカを離れることがこんなに寂しくなると思う日がくるとは思いもしませんでした。
今はGoodbye!Portland!
また、いつか来る日まで。