幼い頃、母に連れられて今は無い丸正百貨店に買い物と言う名の涼みに って言う感じで行っていた。
子供なので、5階の玩具売場は夢の国で……
しかしながら、裕福な家では無いので毎回玩具を見て眺めるだけ😭
ある時、いつものように玩具を眺めていたら、中年の身なりの良いおじさんが、「僕これ欲しいのか?」と聞いてきた。
躊躇いも無く、頷いたそうです。
(ここは後に母から聞いた話ね)
おじさんは、店員さんを呼んで「包んであげて」と言ったそうです。
驚いたのは母で、知り合いでもなんでも無い人に、高価な玩具を頂けません と。
おじさんは、お母さんに あげるのではなくて、坊っちゃんにあげるから良いよ と、ニコニコしながら玩具(ブリキでできた観光バス)を手渡し、名前も言わず去って言ったそうです。
★観光バスは、子供が跨いでも走れる車なのだが、後々バスの天井部分が体重に耐えきれ無くなり凹んでくる。
当時頂き物ですが、観光バスやダンプカーやショベルカー等々 工事現場で活躍している乗り物が数台あったはず。
丸正百貨店の5階で嗅いだ匂いを覚えていて、後に丸正百貨店の5階に行く度に思い出すのよ。
その後、電気の保守関係で丸正百貨店と関わるのだが、5階に行き匂いを嗅ぐ度に思い出す。
あの足長おじさんは、誰だったのかな~。
金額は全然覚えてないのよ。
貧乏な、バウちゃんには買えない金額だったはず。
大きな丸正百貨店の包みを抱え、エレベーターに乗り地下の飲食店で「冷やしあめ」を飲んで(これも楽しみの1つなのよ)
玩具を抱えて家に帰りましたね。