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やさいのかみさま 改めて読み返して面白い。 病気を治すのは自然治癒力、の項では、体験談にうんうんと頷き入ってくる。 小学校低学年から料理を始め、30年の月日を経て作りたいものを作り出すことができるようになった話も面白い。才能、とかよく言うけどいかに込めて伸ばしたかということじゃないだろうか。 報われなかった料理の項もわーかーるー!と思う。それぞれの家庭、それぞれのバックヤードや日々の食で、全く求めているものや満たされるものが違うと感じる。先日伺ったお家は1食1食分けて作り、食べきるので、家族が食べきれない量の食事が出ると困る、という。違うところでは醤油の色がある煮物は品がないとしていたり。 自分が好んで作る料理が他人にも受け入れられるとは限らない。食べる側は違うものを求めていたり、理想があったりして溝があるなあと時々感じている。 私は自分のキャパの中で食べ手が求めるものを作るようにしている。 話は変わって カフェで店長をしていた時はざっくり言うと、健康に配慮した家庭料理を作るようにしていた。ハレノヒじゃなく毎日食べれる家庭料理。疲れて料理ができない時にも安心して家族で食べに行ける、子供にも食べさせられる、負担が少ない毎日のご飯。ママの代わりに私が手間暇かけますよ。安心の調味料や素材で1から手作りした食べ物には悪いものがが入る余地がない。だから安心して、くつろいで。(ほんとはくつろげる座敷席も作りたかった)そんなつもりでいた。 あのコンセプトは今でもいいなと思っている。 でも自分だけそう思ってたって駄目で スタッフと共有しないと店として未熟だったよね。 スタッフとのコミュニケーションが全然できてなかったよな。めっちゃ大事で、難しい、私が未熟やったことでいい店で居続けることができなかったなとモーレツな反省。 脱線、(笑)。戻して。 今を生きる 死について考える 命をいただく この本はそういうことに触れながら料理のレシピや、自然の恵例えば、太陽の光をいただくこととか、呼吸についてとかそんなことにも触れている。 カニウユミコさんの人生や思想を綴った本だ。 途中でベイクド寒天ケーキの作り方が出てきた。 楽しそう、作ってみたい。 料理を通して学ぶ小学校、の構想は素敵。そんな学校を作ってほしい。 愛のスパイス 嬉し涙のスープ 後半はそんなお話があって あとがきにうんうん頷く。 考え方や料理の発想に共感するところが多い。 とにかく色んなことに触れている本で、タイトルに惹かれて前にさーっと読んでからずっと開いてなくて、今回メルカリで他の方に譲ることになったので改めて開いた。 良き本。ありがとう。

料理とお菓子作りが好き。山口マナミ(@ma7goroku)がシェアした投稿 -

前回、福祉施設で作るお菓子について考えたことを書きました。

続編。というか自分での整理です。振り返り。



福祉施設へパティシエとして入って、じゃあどんなお菓子を作っていく?というところで

今はどんなお菓子を作っていて

どんなところに問題点があって

どうなっていきたいかをリサーチしました。


●作っていたのはマーガリンと市販のグラノーラを使ったクッキー。


●問題点

買い物にわざわざちょっと遠いコストコまで行っている

時間をかけてわざわざ特定の人が買いに行かなければならないのはよくないと思いました。買いに行く時間もコストだからです。そしてその人が買いに行かないと回らないとか、リスクです。頼らず、回せるほうがいいと思います。

原価と利益があやふや

ありがちですがもちろんよくない。施設利用者さんにお給料として還元されるのでここはしっかりしたいです。

家庭で作るクッキーというイメージ

家庭のクッキーと比べられてしまいます。魅力が少ない。買うか買わないかのフィールドに立ちにくい。掴みどころがない。買う理由が少ない。


複合原材料を使用しているので裏に貼る原材料名が多くなるが、きちんと表示されていない。

裏の材料がびっしり書いてあったら、何これ?となりませんか?大手の商品にはよくありますが、大手の商品と並んだら絶対に負けますよね。買う魅力が少ない。なんか添加物もいっぱい入ってる!とかマイナス要因だし。まず表示がきちんとされてなければ信用も下がります。期待されない。

売れていない。

せっかく取り組んだ商品なのに売れずに苦労が時間が水の泡になったら残念ですね。利益がないばかりか、作らないほうが材料費や時間というコストを使わずに済みます。遊びならいいですが、施設利用者さんのお給料にしなくてはいけない。
売れないのはいろんな理由でお客さんがついていないのです。



私は飛び抜けてすごいアイデアを出せませんが、上記をリサーチして考えて、施設に提案しました。
お客さんにとって価値があるものをフェアトレードで売りましょう。

健常者ではなくハンディキャップを持った方々が作業するので、特別な技術がなるべく少ないものを作る。作業を完全マニュアル化する。

ママの手にとってもらえるよう、なるべく安心安全な材料で作ること。

工場とは並ばない、手作り感。

普通のお菓子屋さんと並ばない、卵や乳製品を使用せず作るお菓子。

アレルギー対応、という必要性。

価値を上げるため、信用を上げるため、材料にある程度こだわる。

原価を安定仕入れで確定し、適正価格にする。

この施設のストーリーを大事にする。

美味しく作る。安定して作る。



そう決めて、試作と試食の日々が始まったのでした。充実の楽しすぎる毎日。