こんにちは。

大阪の端の方、交野市(かたのし)で福祉施設にパート勤務している山口マナミです。

パティシエという肩書で入社したのは2017年4月。

はじめは聞き取り調査というか、これから施設でどうしていきたい、どうなっていきたいのか、働いているスタッフに聞いて整理していくところからでした。

ただ、じぶんの中に強くあったのは、
お菓子作りを普通にしてはいけない、ということ。

普通にお菓子を作ってしまったら、家庭のお菓子や、コンビニのお菓子、ケーキ屋さんのお菓子と比べられてしまうということ。

味やデザインや値段を比較されてしまう。

お菓子屋さんや、お菓子を作る他の施設と同じフィールドに立たない。戦わないようにすること。でした。

お客さんに選んでもらうためには、横に並んではいけない。

お菓子屋さんと戦ったら負けてしまう。

他の施設とは戦う意味がない。むしろお互いに売れてほしい。

だから他と違うことをしようと思っていました。



福祉施設って、施設を利用している利用者さんのための場所で。

そこで作って販売するお菓子は利用者さんの楽しみや生き甲斐になったり、お給料になったりするのだから

価値、や意味があって

そのお菓子を作ることに理由があって、物語があることが大事。

フェアトレードであること。

自信がなくて売れるか心配で安売り、とかじゃなく
いいものを作って対価を得よう。

それが利用者さんにとっても施設にとっても一番いい。


そう頭に置きながら、スタッフにしたいことやどうなっていきたいのかのイメージをヒアリングして、どんなお菓子を作っていくのかを考えていきました。