すみません、今回は、定期的に私が投下する、

中受の「クソゲー」っぷりを嘆く回です。

 ご了承ください。



今日も、生徒さんのお母様と話して

改めて思いましたが、、


中学受験、

本当に成績伸びないですよね。


例えば「偏差値5上げる」というのは、


全員が本気で走っているマラソン大会で、

35キロ地点のヘロヘロな状態から

ごぼう抜きしろ、

と言っているようなものです。


これだけやってるんだから、

「偏差値の3や5、上がらないの?」

と思われますよね?


でも、

偏差値50→55になるには、 

参加者の1/5を抜く必要があるんですよね。

4万人が参加する東京マラソンなら、

8000人抜く必要があるわけですよね。

そりゃあ、そうそう上がりません。


受験勉強始めたばかりの4年生だったら、

まだ3キロ地点くらいじゃない?

って思いがちですが、


いや、

地アタマは5-6歳で、

もう大方出来上がっているとも

言われますので、


4年生でも、

もう実は25キロ地点くらいの感覚ではないかなと思います。そういう意味では。



小学生がやることで、

ここまで、

時間とお金、

そして、メンタルを全投入して、なお、

成長を実感できないものってありますかね、

他に。

そうそうないと思います。

 


きっと勉強している中で、

「あ、そうか!」「わかった!」「できた!」の瞬間は、各お子さん、各ご家庭

あることでしょう。


それでも、

毎月のテストで、

それは偏差値という形ではなかなか結実しない。


あるいは、

たまたま今回良くても、

次回落ち込んで一喜一憂する。



私は、

中学受験をしない小学生や、

中学校に上がった子(私立公立ともに)を

お教えすることもありますが、

やはりやっただけ

「学校の授業がわかるようになった!」「点数取れた!」「勉強が嫌いじゃなくなった!」

となります。


もうそれだけで、

お子さんの自信になりますし、

そうすれば、

ご家庭としてもハッピーなわけです。


しかし、中学受験はそうはいきません。

時間を、カネを、そして心を、

つぎ込みつぎ込み、

偏差値が下がらなければ御の字。


そんな闘いが続きます。


そして、6年も夏を過ぎると、

範囲なしの実践形式が増えてきますので、

もうこうなると、

やってもやっても偏差値は上がるもんじゃない。


何十時間の勉強で取った一問が、

算数のケアレスミス1問で吹き飛ぶ。


そして、そんな状態で最後の模試。

冬を迎え本番へ、、、




ここまで読んでいただいて、

不快な気持ちにさせたら申し訳ないですが、


中学受験ってそういうものだと思います。


いや、自分の息子の受験を通してそう思うようになりました。笑


自分の小学生時代みたいな中学受験に向いた息子だったら、

このことに気づかないまま、

関わる皆様に独りよがりの教育論をふりかざしていたかもと思うと、


まあ、息子の中学受験は、

仮にも「先生」「講師」と呼ばれる活動をするにあたって天が与えたちょっとした試練だったのかなと今にして思います。


話がそれましたが、こんなに脅しているようで、 

そんな中学受験を闘うご家庭を、

お子さんを、

私は応援しています。


偏差値アップは約束できなくても、

「わかった!」「できた!」「解けると楽しい!」

と感じる経験はお約束したい。


本気で中学受験を闘えば、

それは必ずお子さんの人生の原体験になり、

家族としてもステージが上がると、

私は、確信しています。


そんなことを改めて思った次第です。