その下宿は一階が大家さんのご自宅で、二階が下宿部屋になっていて五部屋ありました。
富山「ますのすし」@駅弁まつり
そのうちの一部屋は大家さんちの高校生の娘さんの部屋でした。
会うといつも卒論と婚約者の話をされていました。
その方は私達が入居した翌年に卒業され下宿を出て行かれました。
その後に入居してきたのは私と同じ歳の男子学生の方でした。
ここで入居者のニックネームをつけておくことにしましょう。
となりの部屋のお姉さんは、女優の羽田美智子さんを少しふっくらさせた感じだったので、ミチコさん。
三人は年齢もひとつちがいということもあって仲がよかったです。
ある冬の夜、ミチコさんの部屋で鍋を囲んで飲みました。
食後はクロパンのギターの演奏で歌っていました。
その歌声が大家さんちの娘さんにも聞こえたらしく、
「楽しそう!私もご一緒していいですか?」
「どうぞ、どうぞ(^^)」
そんな感じで楽しい下宿生活を過ごしていました。
友達が下宿に遊びに来ていたときに、ミチコさんが
「お友達も一緒にお茶しない?」
あとで友達から
「おまえの下宿、うらやましいね~」
と言われました。
そう言えば一年間住んだ下宿は男子だけでした。
そういう意味では、当時としては珍しい下宿でしたね。
続く