今朝の新聞チラシに駅弁まつりの広告が載っていました。



「富山のますのすし」も載っていました。
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この「ますのすし」には懐かしい思い出があります。

大学時代に三年間過ごした西武新宿線沿線の下宿。

その下宿に富山出身の方がいらっしゃいました。その方の帰省みやげが「ますのすし」でした。

その方との出会いは、大学一年の春休み。

一年間住んだ下宿を出ることになり、新しい下宿を探すことになりました。


不動産屋さんに紹介されてこの下宿に行きました。

そのときその方も下宿を探しにきていて、ひと足早く既に契約を済ませていました。

大家さんが

「もうひと部屋空く予定があるので、空いたらあなたに連絡しますね」

と言ってくださいました。

部屋でこたつでお茶を飲みながら、そんな話をしていました。

私はこの下宿の雰囲気が気に入り、他の下宿探しはしないで大家さんからの連絡を待っていました。

そしてこの下宿にお世話になることになりました。

彼女は短大を卒業した社会人一年生。
私は大学二年生。

私が卒業するまでの三年間、同じ屋根の下で暮らすことになるのです。
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四月のある日曜日の夕方、私の部屋をノックする音が…

「カレー作ったから、一緒に食べない?」

その下宿には共同の炊事場がありますが、私はインスタントラーメンを作るくらいで外食することがほとんどでした。


ありがたくいただくことにしました。

初めて彼女の部屋におじゃましました。

さすが若い女性の部屋、私の殺風景な四畳半の部屋とはちがいます。

食後お茶を飲みながら、お互いの自己紹介をしました。

彼女は短大を卒業後、都心にある商社に勤務していて出身は富山。

部屋は隣どうし。

窓越しに「お茶飲まない?」と声をかけてくれるようになりました。

続く