今朝の新聞チラシに駅弁まつりの広告が載っていました。
大学時代に三年間過ごした西武新宿線沿線の下宿。
その下宿に富山出身の方がいらっしゃいました。その方の帰省みやげが「ますのすし」でした。
その方との出会いは、大学一年の春休み。
一年間住んだ下宿を出ることになり、新しい下宿を探すことになりました。
不動産屋さんに紹介されてこの下宿に行きました。
そのときその方も下宿を探しにきていて、ひと足早く既に契約を済ませていました。
大家さんが
「もうひと部屋空く予定があるので、空いたらあなたに連絡しますね」
と言ってくださいました。
部屋でこたつでお茶を飲みながら、そんな話をしていました。
私はこの下宿の雰囲気が気に入り、他の下宿探しはしないで大家さんからの連絡を待っていました。
そしてこの下宿にお世話になることになりました。
彼女は短大を卒業した社会人一年生。
私は大学二年生。
私が卒業するまでの三年間、同じ屋根の下で暮らすことになるのです。
「カレー作ったから、一緒に食べない?」
その下宿には共同の炊事場がありますが、私はインスタントラーメンを作るくらいで外食することがほとんどでした。
ありがたくいただくことにしました。
初めて彼女の部屋におじゃましました。
さすが若い女性の部屋、私の殺風景な四畳半の部屋とはちがいます。
食後お茶を飲みながら、お互いの自己紹介をしました。
彼女は短大を卒業後、都心にある商社に勤務していて出身は富山。
部屋は隣どうし。
窓越しに「お茶飲まない?」と声をかけてくれるようになりました。
続く