転職と言うか原隊復帰と言うのか。 | バイクとサーキットと旅と生活。

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真実だけではなく虚構も入り混じっております。
チラシの裏の落書き程度にご覧くださいませ。

バイクメンテナンスの記事を続けて投稿しましたが、実は転職していました。


転職と言うより以前働いていた所に戻ると言うか、人員不足による召還が正しいのかな?

今まで好き勝手に生きて来れたし、

世情を考えると何かのために、誰かのために働くのも悪くはないのかと、、、。


年齢も年齢ですし、かなり厳しいチャレンジになったのですが、お呼ばれして頂いたのでやるべき事はしっかりやっておこうかと思いまして。

頑張った"かい"が有りましてメディカルもフィジカルも普通に通りました。

何よりこれまで働いていた仕事も似ているとは言え似ていたので、場所や地域が変わっただけの様な気も、、、。


シミュレーターテストも一発で満点合格したので既に先進装備試験開発部(ADVANCED Test Team)に所属し、F15DJの後席で新規デバイスのテストフライトを何度かしております。
今月中頃から岐阜に引っ越し、F2Bへの機種転換訓練が始まるのでF2Bの後席が今後は自分の仕事のイス💺となるようです。

戦闘機のパイロットは自衛隊だけではないのですよ。
戦闘機作っている企業所属のパイロット達もいるワケ(自衛隊出身者が殆どだけれど)でして、
自分はシステムテスト用のフライトオフィサーとしての所属です。場所も場所なんで半官半民な立場ですね。

そうそう、F2(F2B)は操縦桿が圧力入力タイプです。
ジョイスティック的なモノが少しは動くのですが、トップガン(最初のやつ)に出てきたF14みたいに操縦桿がグルグル動く事は有りません。入力方向をセンサーが読み取り機体を動かします。
実際、シミュレーターでもテストをしていないのでどんなんか解りませんがね。
私は実際の操縦はしませんが何か有った時ように一応は訓練だけはします。
離着陸はできません(しません)が、、、。

人が乗れる物で一番の技術の塊が飛行機だと言われています。
その飛行機のアビオニクスと言うかインフライトエンターテインメント(IFE)の開発が主な仕事。
現在、どの戦闘機もHUD(ヘッドアップディスプレイ)からHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に移行しているのですが、戦闘機って9Gとかで動く場合が有るんですよ。
1Gが陸で生活する人の普通に負っている負荷です。
9Gはソレの9倍です。2kgのヘルメットが18kgになる世界です。
それを被ったまま首を動かし目視も交えながら操縦しなきゃならない、、、。
パイロットって本当にタフですよねー。
まだ自分は過去も含めてレッドアウトもブラックアウトも経験は有りませんし、
ヴァーティゴになった事も有りません(なっても前席のパイロットが無事なら問題無いし)。

次期戦闘機開発も始まりますし、許される限りは飛び回っていたいですね。
因みにTACネームは"フラッシュ"です。景気良く爆発して直ぐに消えそうですが、自分で決められないのですww

真面目な話を一つしますとね。
戦闘機って機体寿命ってもんが有るんです。
F15ならだいたい、8000時間ですかね。
作られてから、空を飛び回るようになっての時間がコレです。
これは訓練で飛んだりとか、領空侵犯をした他国の飛行機を追い返す任務なんかで消費されます。
8000時間て1年に満たないぐらいですよ。
この時間でね、領空侵犯なんかを頻度高くやられたらあっという間に機体寿命が来ちゃうんです。
だから相手の国籍が解ったら「ふざけんなよてめぇっ!」って抗議するんですね。
1年間で税金100億を諸外国に使われたと思ったら腹立たしくないですか?
こんな事も有るから、次世代機は輸出も考えられており外貨取得をしようとしているんです。
兵器売って外貨稼ぐようになる事を"成り下がった"なんて言う人がいらっしゃいますが、とんでもない!
フランカーだってインドなんかにも輸出されているんですよ。
経済と防衛はその国の自由と独立を守るための要です。
実際問題、騒音はかなりのものだと思いますが、たまには空を眺めてみて下さい。