基礎講座6
市場が半年先、1年先を予測することなどはじめからできないのです、それは「見せかけ」、結果としてそのように見えるということです。株価の上昇は企業に新たな資本余剰を産み出し、より高い生産活動を保証します。設備投資、労働賃金の向上を通じ全産業、社会全体に波及していきます。さらに国民の貯蓄は金融機関を通じ投資意欲に向けられ上昇トレンドが補強されていきます。つまりその過程にようする時間が、結果として「半年先、1年先の状態を表現」しているように見せかけているのです。
それでは株価が下落すればどうなるでしょうか?
マルクスの「資本論」では「恐慌論」が未稿に終わっています。
しかし彼の「余剰価値学説史」のなかでその一端が伺えます。余剰資本が企業の生産枠、社会全体のシステムの枠を大きく上回ったとき、いき場のない矛盾を発生させます。ある業種への疑問視が、それとリンクする全産業に波及し、やがては社会全体への影響を及ぼします。一気にグラグラと来るわけです。
株式市場の下落がGDPにどれだけ影響を及ぼすのかご存知でしょうか?そしてこれも「半年先、1年先」という時間経過で実際にファンダメンタルズが低迷するという「見せかけ」を生むのです。
私としては予定調和な「市場論」よりも、こちらの説明のほうが理にかなっていると思うのですが…