基礎講座5
私達は次のことをよく耳にします。
「株価は経済全般の先行指標である。株価水準は半年先、一年先のファンダメンタルズの状態を表現している」なぜなら「市場で株価はこれから予測される材料を次々と織り込んでいくから」と。
しかし私は市場にそのような機能が本当にあるのか常々疑問に思っていました。市場参加者はすべての将来を予測できる神か予知能力者ばかりなのでしょうか?むしろ市場は誤り続けていると考えているのです。
ソロス氏が80年代に株価変動をブーム=バーストモデルで説明しました、簡単にいうと、市場は常にバイアス(ゆがみ、偏り)を内包しており、投資家がゆがみをもった市場の中で正しい株価水準を発見したとしても、市場の中ではそのトレンドが常に補強され、新たな「ゆがみ」を作ってしまう。その「ゆがみ」が「ブーム」となり拡大し「バースト」するまで動きを止めない、「バースト」は新たに負のゆがみを作るというものです、そのため市場は常に誤っていると。
こんないい会社の株が上がらないハズはないと思って買ったら急落した、こんな話はよくあることなのですが「ハメられた」「市場は信用できない」と嘆くよりも「常に正しいのは相場自体であり、常に間違っているのは自分自身だ」という認識が必要なのです。