放射性物質の健康への影響を評価していた食品安全委員会は7月下旬、規制の目安を「生涯累積で100ミリシーベルト」(自然放射線と医療被ばくは除く)とする評価書案をまとめ、近く厚生労働省に答申する。
食品安全委の今度の答申に拍子抜けした人が多いかもしれない。生涯で100ミリシーベルトというのは、広島・長崎の原爆被爆者の調査などを基に、以前から一定の目安とされてきた数値である。子どもが健康被害を受けやすいことも、いわば常識だ。
こうしたことは、識者の間ではしられている。
原発事故と原爆の被害を同じという目線で考えているのであれば、福島の被ばくした人たちにも被ばく手帳を配布しなければならない。
まったく話がずれている。
問題点のもとを考えればいい。
●放射能は、外部被ばくだろうと内部被ばくだろうと、年間1ミリシーベルト以下でなければ安全・安心とは言い難い。
生涯というのもあいまいな表現だ。寿命は個人差があるし内外被ばくすることでどうなるかわからない。
だからこそ、被ばく量はゼロに近づける必要がある。そのための環境整備、食品生産の管理を徹底しなければならない。
では、どうするのか。
放射能汚染された30km圏内はもちろん、ホットスポットなど放射線量が高い地域での農業はしないことが先決だ。
農家へは、金銭的、および代替え地のあっせんを東電がする。
原因は東電の原発事故による被害である。
農家も被害者である。放射能汚染の農産物をつくって、売れないからといって「風評被害」というのは間違っている。二本松の役所には「被害者づらして、放射能物質をまき散らすテロリストだ」というひどいメールが農家や市に送られてきたと聞き及ぶ。
内容はひどいが、しかし、安全が担保されていない放射能汚染食品を流通にのせようとしているために
そう言われていることをしっかり肝に銘じておいてほしい。
国の暫定基準値をたてに、それ以下だから安全というべきではない。
中部大学の武田教授がTV発言で物議をかもしたが、放射能汚染にまみれたところで農産物をつくらないでほしいし、もし農産物をつくれば、それが出回る危険があり、それを食べることで内部被ばくする被害者を生む可能性も高くなる。つまり、農家を守ると、被ばく者が増える危険があり、放射能によるガンや白血病など健康被害を増大するリスクを抱えることになる。
もちろん、内部被ばくや健康被害のリスクがどの程度かわからない。これほどの放射能汚染事故が初めてだから、人体による影響を科学的に証明できない。
だからと言って、不確定なリスクをしりぞけて、農産物をつくらせることが、のちのちのリスクを大きくするマイナスのスパイラルに陥ってしまうことが考えられる。
放射能汚染のリスクがある限り、そうしたエリアでの農産物の生産はしないことがリスク回避になる。
農家の生計補償と農作物の安全確保は別問題だと再認識していない人が多すぎる。
これがもしも中国のような共産圏の国であれば、強制的に放射能汚染エリアの居住者を移して、一帯を封鎖することができるだろうが、日本ではそういうことができない。
消費者は3月11日以前と同じ放射能であれば、誰も何も言わないで福島産の農作物でも米でも買う。
むしろ、震災があったからこそ支援しようと買うこともするだろう。
しかし、放射能汚染があるからこそ、それができないのだ。
米なら、西日本産や外国産の米のほうがよほど安全だからだ。
タイ米でも中国産米、オーストラリア米でも、放射能汚染がある限りは消費者は「危険」とみなす。
もちろん、福島でも放射能が暫定基準値以下、ゼロに近いところもあるだろう。
すでに新米がとれているし流通している。そこで、全量検査をすべきである。
福島の農家の中には、自主的に検査機関に放射能汚染の検査を出しているケースもある。
玄米、精米して白米での状態での検査。
とはいえ、すべての福島産米が自主検査をしているわけでもない。
こうした放射能汚染の検査結果を詳細に表示していくことも安心安全につながる有効な手段だ。
国産ブレンド米はもっとも危険だと思われる。それは、表示を明示できないからではないかという疑惑がつきまとうからだ。
福島産米について言えば、全量検査が前提で、検査結果の数値を明確に表示することだろう。
暫定基準値以下だから「不検出」とか「ND」の表示は誰も信用しないし、危険をあおる。
499ミリシーベルトを暫定基準値以下だからと言って、「不検出」としていいだろうか?
ごまかし、まやかしのような表示も問題だ。
福島産の新米はあまるか、ブレンドされて行方がわからないまま食されてしまうだろう。
東電が振りまいた放射能だから、福島県で生産された新米は、すべて東電が買い上げて社員食堂で使うのがベターだ。
いずれにしても食品委員会の答申は、大学生のレポートよりも内容がないのではないかと疑ってしまう。
優先すべきものの順序が常識はずれになっているから、こんなとんちんかんなことばかりやっている。
大切なのは生命である。
生命を守るために、放射能汚染の食品は極力とらない。
そのためにどうすべきかを考えればいいだけなのだが・・・・
家族を守るために、
毒の入っていない食べ物を確保するかを考えるのがふつうだろう。
わざわざ毒の含量が多いか少ないかで悩む人はいない。入っていないものが安全なのだから。
常にそのことを考えてみれば、
放射能汚染による食品からの被ばく対策も見えてくる。
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食品安全委の今度の答申に拍子抜けした人が多いかもしれない。生涯で100ミリシーベルトというのは、広島・長崎の原爆被爆者の調査などを基に、以前から一定の目安とされてきた数値である。子どもが健康被害を受けやすいことも、いわば常識だ。
こうしたことは、識者の間ではしられている。
原発事故と原爆の被害を同じという目線で考えているのであれば、福島の被ばくした人たちにも被ばく手帳を配布しなければならない。
まったく話がずれている。
問題点のもとを考えればいい。
●放射能は、外部被ばくだろうと内部被ばくだろうと、年間1ミリシーベルト以下でなければ安全・安心とは言い難い。
生涯というのもあいまいな表現だ。寿命は個人差があるし内外被ばくすることでどうなるかわからない。
だからこそ、被ばく量はゼロに近づける必要がある。そのための環境整備、食品生産の管理を徹底しなければならない。
では、どうするのか。
放射能汚染された30km圏内はもちろん、ホットスポットなど放射線量が高い地域での農業はしないことが先決だ。
農家へは、金銭的、および代替え地のあっせんを東電がする。
原因は東電の原発事故による被害である。
農家も被害者である。放射能汚染の農産物をつくって、売れないからといって「風評被害」というのは間違っている。二本松の役所には「被害者づらして、放射能物質をまき散らすテロリストだ」というひどいメールが農家や市に送られてきたと聞き及ぶ。
内容はひどいが、しかし、安全が担保されていない放射能汚染食品を流通にのせようとしているために
そう言われていることをしっかり肝に銘じておいてほしい。
国の暫定基準値をたてに、それ以下だから安全というべきではない。
中部大学の武田教授がTV発言で物議をかもしたが、放射能汚染にまみれたところで農産物をつくらないでほしいし、もし農産物をつくれば、それが出回る危険があり、それを食べることで内部被ばくする被害者を生む可能性も高くなる。つまり、農家を守ると、被ばく者が増える危険があり、放射能によるガンや白血病など健康被害を増大するリスクを抱えることになる。
もちろん、内部被ばくや健康被害のリスクがどの程度かわからない。これほどの放射能汚染事故が初めてだから、人体による影響を科学的に証明できない。
だからと言って、不確定なリスクをしりぞけて、農産物をつくらせることが、のちのちのリスクを大きくするマイナスのスパイラルに陥ってしまうことが考えられる。
放射能汚染のリスクがある限り、そうしたエリアでの農産物の生産はしないことがリスク回避になる。
農家の生計補償と農作物の安全確保は別問題だと再認識していない人が多すぎる。
これがもしも中国のような共産圏の国であれば、強制的に放射能汚染エリアの居住者を移して、一帯を封鎖することができるだろうが、日本ではそういうことができない。
消費者は3月11日以前と同じ放射能であれば、誰も何も言わないで福島産の農作物でも米でも買う。
むしろ、震災があったからこそ支援しようと買うこともするだろう。
しかし、放射能汚染があるからこそ、それができないのだ。
米なら、西日本産や外国産の米のほうがよほど安全だからだ。
タイ米でも中国産米、オーストラリア米でも、放射能汚染がある限りは消費者は「危険」とみなす。
もちろん、福島でも放射能が暫定基準値以下、ゼロに近いところもあるだろう。
すでに新米がとれているし流通している。そこで、全量検査をすべきである。
福島の農家の中には、自主的に検査機関に放射能汚染の検査を出しているケースもある。
玄米、精米して白米での状態での検査。
とはいえ、すべての福島産米が自主検査をしているわけでもない。
こうした放射能汚染の検査結果を詳細に表示していくことも安心安全につながる有効な手段だ。
国産ブレンド米はもっとも危険だと思われる。それは、表示を明示できないからではないかという疑惑がつきまとうからだ。
福島産米について言えば、全量検査が前提で、検査結果の数値を明確に表示することだろう。
暫定基準値以下だから「不検出」とか「ND」の表示は誰も信用しないし、危険をあおる。
499ミリシーベルトを暫定基準値以下だからと言って、「不検出」としていいだろうか?
ごまかし、まやかしのような表示も問題だ。
福島産の新米はあまるか、ブレンドされて行方がわからないまま食されてしまうだろう。
東電が振りまいた放射能だから、福島県で生産された新米は、すべて東電が買い上げて社員食堂で使うのがベターだ。
いずれにしても食品委員会の答申は、大学生のレポートよりも内容がないのではないかと疑ってしまう。
優先すべきものの順序が常識はずれになっているから、こんなとんちんかんなことばかりやっている。
大切なのは生命である。
生命を守るために、放射能汚染の食品は極力とらない。
そのためにどうすべきかを考えればいいだけなのだが・・・・
家族を守るために、
毒の入っていない食べ物を確保するかを考えるのがふつうだろう。
わざわざ毒の含量が多いか少ないかで悩む人はいない。入っていないものが安全なのだから。
常にそのことを考えてみれば、
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