食品と放射能 基準は安全側に立って 10月29日(土)
生涯の累積放射線被ばく線量がおおよそ100ミリシーベルト以上になると健康に影響が出る。子どもは大人よりも影響を強く受けやすい。
食品安全委員会の答申のポイントはこの2点だ。
答申を受け、政府は米、野菜、肉など一つひとつの食品について放射能汚染の基準作りに入る。食の安全、安心につなげるために、検討のプロセスを公開しつつ、より安全側に立った基準をまとめるよう政府に求める。
日本にはいま食品の放射能汚染について、しっかりした基準は存在しない。原発事故のあと、国際機関の勧告を参考に大慌てで作った暫定基準があるだけだ。
生涯で100ミリシーベルトは、寿命を80年とすると年平均1・25ミリシーベルトになる。放射性セシウムについての暫定基準、年5ミリシーベルトより低い。
ただ、食品安全委の今度の答申に拍子抜けした人が多いかもしれない。生涯で100ミリシーベルトというのは、広島・長崎の原爆被爆者の調査などを基に、以前から一定の目安とされてきた数値である。子どもが健康被害を受けやすいことも、いわば常識だ。
内外の計3万ページの資料に当たったが、評価に耐えうるデータは見つからなかった―。安全委はそう説明している。今度の結果は放射線障害について研究の蓄積が乏しい実情も裏書きする。
難しいのはこれからだ。この基準を基に、流通禁止措置などに踏み切るための数値を定めなければならない。
今回答申されたのは、放射能を食べ物と一緒に体内に取り込む場合の基準である。内部被ばくと呼ぶ。体の外から放射線を浴びる外部被ばくについては考慮していない。環境の汚染度が高い地域と低い地域とでは、同じ食べ物を同じ量食べても人体が受ける放射線量は違ってくる。
食習慣の違いも難題だ。年間に許容される放射線量は年齢、によっても幅が出てくる。
ここで大事になるのは、消費者が納得できる基準をまとめることだろう。「甘すぎる」といった声が出てくるようでは、食品への不安、行政への不信を自ら招き寄せるようなものだ。
基準作りにまして大事なことがある。原発からの放射能漏れを一刻も早く止めること。そして、基準を超えた食べ物は店頭に出てこないようにすることだ。
汚染された可能性のある稲わらが肉牛農家に出回った不手際は、2度と繰り返してはならない。緊張感を持って臨みたい。信濃毎日新聞より
100ミリシーベルトという基準値は緩すぎる。
これでは危険!
内部被ばくばかりで、外部被ばくを考慮にいれていないのは意味がない。
内部被ばくの管轄が厚生労働省で
外部被ばくが環境省というわけか?
行政の縦割り論理からうまれたいいかげんな答申は
腹立たしい。
少しも国民の安全を考えていない。
もっと安全な数値を示すべきで、こんな委員会も答申もいらないのである。
食品表示・賞味期限のウラ側―食品の読み方「常識・非常識」/岩館 博人

¥1,470
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生涯の累積放射線被ばく線量がおおよそ100ミリシーベルト以上になると健康に影響が出る。子どもは大人よりも影響を強く受けやすい。
食品安全委員会の答申のポイントはこの2点だ。
答申を受け、政府は米、野菜、肉など一つひとつの食品について放射能汚染の基準作りに入る。食の安全、安心につなげるために、検討のプロセスを公開しつつ、より安全側に立った基準をまとめるよう政府に求める。
日本にはいま食品の放射能汚染について、しっかりした基準は存在しない。原発事故のあと、国際機関の勧告を参考に大慌てで作った暫定基準があるだけだ。
生涯で100ミリシーベルトは、寿命を80年とすると年平均1・25ミリシーベルトになる。放射性セシウムについての暫定基準、年5ミリシーベルトより低い。
ただ、食品安全委の今度の答申に拍子抜けした人が多いかもしれない。生涯で100ミリシーベルトというのは、広島・長崎の原爆被爆者の調査などを基に、以前から一定の目安とされてきた数値である。子どもが健康被害を受けやすいことも、いわば常識だ。
内外の計3万ページの資料に当たったが、評価に耐えうるデータは見つからなかった―。安全委はそう説明している。今度の結果は放射線障害について研究の蓄積が乏しい実情も裏書きする。
難しいのはこれからだ。この基準を基に、流通禁止措置などに踏み切るための数値を定めなければならない。
今回答申されたのは、放射能を食べ物と一緒に体内に取り込む場合の基準である。内部被ばくと呼ぶ。体の外から放射線を浴びる外部被ばくについては考慮していない。環境の汚染度が高い地域と低い地域とでは、同じ食べ物を同じ量食べても人体が受ける放射線量は違ってくる。
食習慣の違いも難題だ。年間に許容される放射線量は年齢、によっても幅が出てくる。
ここで大事になるのは、消費者が納得できる基準をまとめることだろう。「甘すぎる」といった声が出てくるようでは、食品への不安、行政への不信を自ら招き寄せるようなものだ。
基準作りにまして大事なことがある。原発からの放射能漏れを一刻も早く止めること。そして、基準を超えた食べ物は店頭に出てこないようにすることだ。
汚染された可能性のある稲わらが肉牛農家に出回った不手際は、2度と繰り返してはならない。緊張感を持って臨みたい。信濃毎日新聞より
100ミリシーベルトという基準値は緩すぎる。
これでは危険!
内部被ばくばかりで、外部被ばくを考慮にいれていないのは意味がない。
内部被ばくの管轄が厚生労働省で
外部被ばくが環境省というわけか?
行政の縦割り論理からうまれたいいかげんな答申は
腹立たしい。
少しも国民の安全を考えていない。
もっと安全な数値を示すべきで、こんな委員会も答申もいらないのである。
食品表示・賞味期限のウラ側―食品の読み方「常識・非常識」/岩館 博人

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