自分の敬愛するアーティストへのリスペクトを込めて、若しくは、アルバムの尺を調整するために(笑)カバー曲を演るアーティストって多いですよね?


僕はそんなにカバー曲を聴きまくった人ではないので、あまり偉そうなことは書けませんが、ここでは自分が思う、「このカバー曲って、原曲超えてない?」って飽くまでも個人的に選んだものを紹介します。




 Loan Me A Dime / Dave Meniketti『On The Blue Side』 


オリジナルは、Boz Scaggsの『Boz Scaggs』に収録されています。


この曲は、ボズがあの有名なギタリスト、デュアン・オールマンと共演したスローでブルージーな名曲です!!


ボズのソウルフルなボーカルも去ることながら、デュアンのギターは、さすが【ローリングストーン誌が選ぶ偉大なギタリスト】で2位を飾ったことがあるだけあって、素晴らしいプレイを聴かせています。





二人のファンには怒られそうですが(笑)、僕はデイヴのバージョンがずっと好きです。


まずボーカル。デイヴ・メニケッティの血管破けそうなくらいの熱唱が刺さりまくります!


そしてギターは説明不要ですね。さすが人間国宝と呼ばれるだけの感情剥き出しの泣きのプレイを披露しています。


ハードロックのデイヴは勿論最高ですが、こういうブルーズを弾かせてもやはり超一流ですね!




特に終盤は必聴!!


両バージョンとも、最後の方でジャジーに展開していくのですが、ここでの盛り上げ方はデイヴのほうが一枚上手。


ボズの方も勿論最高ですが、デイヴはゲイリー・ムーアばりに泣きのメロディを激しく弾きまくり、最後に向けてテンションを上げ続けます。


ボズのバージョンはやや平坦、デイヴのは劇的、という感じでしょうか?


やはりハードロックアーティストならではの持っていき方なんでしょうね?(笑)






 I Don't Wanna Be with Nobody But You / Richie Kotzen『Stevie Salas presents Electric Pow Wow』

オリジナルはドロシー・ムーアという、黒人シンガーの『Misty Blue』に入っています。





僕は、リッチーのバージョンを先に聴いたので、かなり先入観も入っているかもしれませんが、先日、ドロシーのオリジナルを買って何回も聴き直しましたが、やはりリッチーのほうが遥かに上でした(笑)




まあ、ドロシーの方はソウル系、リッチーのほうはそれをロックにアレンジしているので比較するのもどうかと思いましたが、これ程までに劇的に変化を遂げているカバー曲を聴いたことがなかったので取り上げました。


しかもこの曲は女性目線で書かれた歌詞なのですが、リッチーは男性目線の歌詞にアレンジしており、それもまた見事にハマっているんですよね。


加えて、リッチーはギターはバッキングしか弾いておらず、ほぼボーカルだけで勝負しています。


ボーカルの強弱、シャウトの入れ方やタイミング、間のとり方、全てリッチーが上。


本当にボーカリストとしても稀有な存在だなと、再認識させられるカバーです。


これを聴くと原曲は聴けなくなります(笑)





 「Lost In Hollywood」/  虹伝説『虹を継ぐ覇者』


言わずもがな、RAINBOWの『Down To Earth』収録。


レインボーの歴史の中でも屈指の名曲。





ハードコアなレインボーファンから叩かれるのを百も承知でこれを推します(笑)




ANTHEMの森川さん、梶山章さん、筋肉少女帯の内田さん、EARTHSHAKERの工藤さん、永川さんを中心に、元レインボーのジョー・リン・ターナーやデイヴィット・ローゼンタールまで参加した超豪華プロジェクト。




僕はこれをカバーアルバムとして聴いてません。かと言って、オリジナルでもないですが(笑)


レインボーを聴き尽くしたファンでも十二分に楽しめるアルバムです。




その中でも強烈に度肝を抜かれたのが「Lost In Hollywood」。


森川さん大好き人間だからという訳ではなく(笑)、この曲では森川さんのボーカルにとにかく注目してほしい!


そりゃ、声量も音域もグラハム・ボネットの方が上だと思うが、この曲に於ける森川さんのボーカルパフォーマンスは、ANTHEMの名曲「Hunting Time」にも匹敵するくらい凄まじい!


このアルバムの数年後に出たグラハムアンセムでも思ったが、森川さんの表現力は明らかにグラハムより上。


申し訳ないが、あのアルバムは2回くらいしか聴いてない(笑)


オリジナルを聴いたほうが遥かにマシに思えたから(笑)


それほど森川さんの歌唱力はズバ抜けているということである。


楽器隊とは違い、骨格の違いでどうしても海外のシンガーより劣りがちな日本人シンガーの中で、堂々と本家超えをやって退けた森川さんには敬意の念しかない………。




梶山さんのリッチーとイングヴェイを折り目ぜたようなギター・ソロパートも素晴らしいし、工藤さんのコージーっぷりも堂にハマっている。


プロジェクトとは思えないほど演奏がタイトで、ずっとこのバンドでプレイしてきたかのような演奏力!




カバーアルバムではあるが、恐らく今後日本人でこれを超えることは不可能であろう……。





3曲しか紹介していませんが、カバー曲がオリジナルを超えるということはなかなかありません。


この他にも何曲か候補はありましたが、次回のネタに取っておくために紹介しませんでした(笑)


それほど、「原曲超え」って少ないんですよ(笑)



皆さんもオススメがあれば是非教えて下さいm(__)m