タイトル通り、好きなシンガーをひたすら紹介する記事でございます(笑)
第一回目はジョン・ウェスト。
ネイティブアメリカンの血を引くアメリカ人のシンガーで、あのジェイク・E・リーが率いたBADLANDSにもいたことがあるが、本格的なデビューはウクライナ人キーボーディスト、ヴィタリ・クープリ率いるARTENSION。
ARTENTIONでは7枚のアルバムに参加している。
ジョンは、一枚目『Into The Eye Of The Storm』から度肝を抜くような超絶ボーカルを披露している。
タイトルトラックをラジオで初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。
ARTENSIONのアルバムは、この2枚を押さえておけばとりあえずオーケー。
1999年にはROYAL HUNTに加入。
ミニ・アルバムやライブ・アルバムを含めると7枚に参加しているが、最も好きなのが、2003年発表の『EYE WITNESS』。
『FEAR』、『THE MISSION』と、内容は悪くないが、何となく消化不良気味だった2枚の後に出たこのアルバムは、一曲目からエンジン全開のパワー漲る名作!
当時の世相を反映したコンセプトアルバムらしいが、素晴らしい楽曲が揃っている。
「Hunted」
「Wicked Lounge」
この頃の彼は完全に無双状態。向かうところ敵なし………のはずだったが、そんな彼に悲劇が襲う。
ハッキリと覚えているが、2004年発表の『Future World』発売前にラジオ番組で音源(タイトルは忘れた)が流れ、「え?ボーカル変わったん?マジかよ!」と思った程、聴こえてきた歌声は貧弱で、愕然とした。
後に、それがジョンだったことを知り、何が何だかわからなくなった。
ジョンなわけがない。
あんなヘナチョコボーカル……そんなわけ(笑)
後に彼が喉のガン(咽頭ガンだったと思う)に罹患していることを知り、納得した。
あの圧倒的パワーと歌唱力はもう聴くことが出来ないのか……。
ARTENSIONは音楽性が低迷気味だったが、ROYAL HUNTは次の作品が楽しみで仕方なかっただけに、余計に辛かった。
しかし、思った以上に復活は早かった。
喉の手術が成功し、2005年にはROYAL HUNTで『PAPER BLOOD』を発表。
以前のようなパワーは戻っていないものの、素晴らしい歌を聴かせてくれた。
「Season’s Change」
初めて聴いた時に涙したほど素晴らしいバラード曲。ガンに冒される前の彼が歌っていたら………という“悔しさ”みたいな感情もあるが、ここまでの歌唱を聴かされて文句を言うのは筋違いだ(笑)
このアルバムは、全体的にインストが多めで、クオリティ的には決して高くないが、「Not My Kind」、「Kiss Of Faith」等、渋いけどいい曲も入っている。
このアルバム発表後、2枚組ライブアルバムを発表。
ROYAL HUNTクラシックスも沢山演っているが、特に素晴らしいと思ったのが、
「Time」
「Last Goodbye」
これ以降、ジョンの活動はこれと言ってパッとするものがない………。
プロジェクトで歌ったり、ウリ・ジョン・ロートのライブに同行したりと、色々やっているみたいだが、パーマネントなバンド活動は全くやる気がない様子だ。
彼はソロ・アルバムも何枚か出しており、『Parmnent Mark』や、『Earth Maker』などは一聴の価値あり。
類稀な才能に恵まれながら、ガンに冒され、歌手生命も危ぶまれたが見事にカムバックしたジョン・ウェスト。
もう彼も56歳であるが、まだまだ一花咲かせてくれると信じている。
マイナーなバンドやプロジェクトではなく、それなりのキャリアを積んだバンドに加入すればそのチャンスは大いにあると思う。
その日が来るのを期待してただ待つのみ……。
