プログレ初心者がハマったアルバム第二弾は、


 『Piktors Verwandlungen』 / Anyone's Daughter



彼らの3rdアルバムで、邦題は“ピクトルの変身”


ヘルマン・ヘッセという人の短編小説を題材にしたコンセプトアルバムらしい。


ドイツ語なので、この邦題が果たして合ってるのかどうかも分からないが(笑)、このアルバムはエゲツないクオリティのシンフォニックプログレの名盤である。



特徴はなんと言っても、ドイツ語の朗読(当然何を言ってるのかさっぱり分からないw)と、インストルメンタル曲が交互に配置されているところだ。


※朗読中にもバックグラウンドはちゃんと流れているのでご心配なく(笑)


このアルバムはコンセプトアルバムであるが、クイーンズライクの『オペレーション・マインドクライム』のように、「この曲とこの曲がオススメ!」的な紹介はできない、いわゆるアルバム一枚で一曲的な作品である。




【解説】

シンセサイザーとクリーントーンのエレクトリックギターが印象的な、静かで荘厳なインストパートからスタート。


朗読パートではハモンド?(間違ってたらすみませんw)をバックに男性が多少の抑揚をつけながらドイツ語で"何か"を朗々と読み上げる。



↓こんな感じ



再びインストパートに突入。今度は一転してハードに攻めてくる。こういう曲で楽器隊がかなりテクニカルで上手いことに気付かされる。



↓こんな感じ



そしてまた静かな朗読パートに……。


最後の方でボーカル曲が出てくるものの、基本的な流れはこんな感じである。


※曲を小分けにして聴くタイプのアルバムではないので上に貼った2曲で大体のイメージをしてください(笑)




ドラム、ギター、ベース、鍵盤、皆確かな演奏力を持っており、彼らの奏でる時に静かで時に激しいアンサンブルの妙技に魅了されていく……。


朗読パートにしても、楽器隊の伴奏だけでなく時折コーラスが入って来たりするが、コーラスワークも見事である。


ドイツ語で何を言っているか分からないにも関わらず、目の前で一つの物語が展開していくのを見ているような感覚にさせてくれる。


本当に不思議だ……。




このアルバムのサウンドを表現するなら、〇〇の〇〇風というよりも、「一枚の絵画のようだ」という言い方がピッタリだろう。


アートという言葉がこれほど似合う音楽を他に聴いたことがない。


それほど衝撃的だった。




《衝撃的なのはそれだけではなかった……》


メロディアスなギターとシンセサイザーのユニゾンと共にこのアルバム唯一のボーカルパートが流れ、大団円を迎える時、何故かオーディエンスの大歓声………。


僕は最初、演出でSEを入れているのかと思ったが、後で調べたところ、このアルバムはなんと、一発撮りのライブだったのだ!!



朗読を含め、これほど一糸乱れぬ演奏をスタジオ録音ではなく、オーディエンスの前で生演奏でやってのけるとは……。


驚愕としか言いようがない。




他にもプログレのアルバムはかなり聴いてきたが、このAnyone’s Daughterの3rdは頭一つ抜けている。


長々と書いてしまったが、とりあえず聴いてほしい。


全ロックファンにオススメ出来るアルバムです!