『NO DICE』 / NO DICE (1977)
1. Why Sugar
2. Happy In The Skoolyard
3. You Can't Help Yourself
4. People That Make The Music
5. Fooling
6. So Why I
7. Murder In The Rain
8. Silly Girl
9. Counting On A Good Sign
10. Down And Dry
11.Shadows
今日は最近発掘したお気に入りのアルバムを紹介しようと思います。
NO DICE。
ブリティッシュロックに詳しい人ならこのバンド名を聞いて、BADFINGERの名盤『No Dice』が浮かんだ人が多いのではないでしょうか?
パンクが台頭し始めた1977年にこのアルバムでデビューし、2枚のアルバムを残して消滅してしまった英国出身のこのバンド。
情報があまり無いのではっきりと影響を受けたのかどうかはわかりませんが(笑)、そのポップなサウンドには間違いなくBADFINGERの影響が見え隠れします。
韓国のレーベル、Big Pinkにより復刻されていて、日本盤はヴィヴィッドサウンドというレーベルから発売されています。
ちみみにジャケットはあのヒプノシスが手掛けています。
1.「Why Sugar」の完全にストーンズなサウンドでいきなり意表を突かれる(笑)。
しかし、ストーンズ的でありながら、メロディには切ないポップさが見え隠れする。
“〇〇的”という概念を一旦忘れれば素直にいい曲で、オープニングとしては最高。
印象的なベースラインで始まる 2.「Happy In The Schoolyard」も黒っぽい雰囲気で、これまたストーンズを彷彿とさせる。
しかしやはりメロディラインは個性的で、THE WHOの影響も少し感じる。
3.「You Can't Help Yourself」は、ノリがいいハードロックで、これは同年にデビューしたチープ・トリックみたいな雰囲気だ。
“このバンド、捉えどころがない…。”
頭3曲を聴いてそう思ったが、逆にそういう所に惹かれていったのも事実。
4.「People That Make The Music」は、エレピ(で合ってるかな?w)とトランペットがいい味を醸し出しているバラード。
頭3曲とまるで違う雰囲気の、何とも言えない哀愁が漂うこの曲。
“もっと時代が早ければスマッシュヒットになったかもしれない。”
そう思ってしまうほどキャッチーで素晴らしい曲だ。
そしてまたストーンズっぽい 5.「Foolin」を挟み、これまた哀愁漂うバラード、6.「So Why I」。
これもいい曲だ。
BADFINGER的でもあり、時折ロッド・スチュワートのFACESを思い起こす。
7.「Murder In The Rain」はまたバラード系かと思わせるイントロで始まるが、その後の展開が若干プログレっぽく、非常に面白い。
これもかなりお気に入り。
8.「Silly Girl」は、この作品で一番ヘビロテしている素晴らしいハードポップ。
この一曲が決め手になって購入したほど。
まさにBADFINGER直系と言っていいほどの哀メロで素晴らしいの一言。
9.「Counting On A Good Sign」はアコースティック主体のバラード。
このバンドのボーカルは若干暑苦しい所もあるので(笑)、こうやってハードな曲とバラードが交互に出てくる曲順は非常に効果的だと思った。
これも聴き応えのある素晴らしいバラードだ。
そしてまたストーンズっぽい雰囲気たっぷりのノリノリハードロック 10.「Down And Dry」が来て、静かに始まり盛大にエンディングを迎えるバラード 11.「Shadows」で締める。
いやー、あっという間だった!
○○風という表現を使っているが、決してパクリではなく、どの曲も個性的で非常にバラエティに富んでいて、何度聴いても飽きない。
BADFINGERほどではないにせよ、彼らのポップセンスは注目に値すると思う。
適度なハードさ、ポップさ、ワイルドさが絶妙なバランスで保たれていて、いい化学反応を起こしている。
人によっては“B級”とカテゴライズするかもしれないが、僕は全然A級のブリティッシュハードポップだと思っている。
それだけに、パンク全盛という時代に埋もれてしまったのが本当に残念。
70年代のポップなロックが好きな人は一聴の価値あり。
2ndも今度チェックしてみようと思う。
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