約10年くらい前のある日、京都のとあるCDショップで物凄いギターバトルが展開する曲が流れていた。
「めっちゃいいな、誰やろ?」
そして、次の曲のイントロを聴いた瞬間、あまりのカッコよさに完全にその場で固まってしまった。
ボーカルが聴こえた瞬間、それが誰か分かった。
デイヴ・ムステイン!
ちょっと前に発売されたBurrn!誌のレビューを見ていたので、それがメガデスの新作だということは直感で分かった。
実はその瞬間まで、メガデスはおろか、“スラッシュメタル”というジャンルとはほぼ無縁の音楽生活を送っていた。
メタルを聴き始めたのが高校生の頃で、それから20年近く、“うるさ過ぎる”という理由で(笑)全く聴いてこなかった。
あのメタリカですら、2曲くらい知っている程度だった。
その日お店でかかっていたのは『ENDGAME』 (2009)収録の「Dialectic Chaos」〜「This Day We Fight!」。
これは絶対に買い。
自分の中で異論など全く無かった。
でも、その日は発売日の2日前。
ダメ元で店主に「これ、メガデスの新譜ですよね? 今日買えますか?」と聞いてみた。
「明日以降なら」
そりゃそうだ(笑)
僕の音楽人生でここまで前のめりに欲しくなった経験は、後にも先にも無い。
音楽との衝撃的な出合いを語る時、昔は「ぶっ飛んだ」というフレーズを使う人が(特にミュージシャンに)多かったが、その時の僕はまさにそんな感じだった。
02. This Day We Fight!
03. 44 Minutes
04. 1,320'
05. Bite the Hand
06. Bodies
07. Endgame
08. The Hardest Part of Letting Go... Sealed with a Kiss
09. Head Crusher
10. How the Story Ends
11. The Right to Go Insane
MEGADETH:
Dave Mustaine (Vo/Gt)
Chris Broderick (Gt)
James LoMenzo (B)
Shawn Drover (Ds)
先述した、デイヴ・ムステインとクリス・ブロデリックのギターが火花を散らす 1 から、マイケル・シェンカーの「Into The Arena」のスラッシュ版といった趣のリフで幕を開ける 2 への流れは何度聴いても鳥肌が立つ。
両曲共とにかくギターのカッコよさにシビレまくりで、リフ、バッキング、ソロ、全てパーフェクト!
高速リフから始まる 4.「1320’」も文句なしにカッコいい。
この目まぐるしい展開を聴いて、メガデスが “インテレクチュアル・スラッシュ”呼ばれているのが理解できたような気がする。
ゆったりとヘヴィに始まり急激にギアをトップに入れる展開が堪らない、タイトルトラック 7.「Endgame」もフェイヴァリットの一つ。
イライラした時にいつも大音量でかけていた 9.「Head Crusher」。
テクニカルなソロからザクザクと切り刻むリフへと雪崩れ込むイントロが強烈なインパクト!
この曲を何回リピートしただろう?と言うくらい、本作で最も好きな曲。
冒頭がやや長かったので、オススメの曲を掻い摘んで紹介しましたが、他も素晴らしい曲ばかりで、“名盤”と言っても過言ではないと思います。
メガデスと言えば 、2nd『Peace Sells…But Who's Buying?』(1986) か 4th『Rust In Peace』(1990) でしょ!
メガデスのコアなファンの多くはそう言うでしょう。
でも、僕にとってメガデスと言えばこのアルバムで、彼らの作品の中で最も好きです。
やはり最初に出会ったということも大きな理由の一つですが、上記の2作を聴いて今もそれが変わらないのは、単純に僕の琴線に合っているからでしょう。
このアルバムをきっかけにアンスラックスやテスタメント、アウトレイジ等を聴くようになりました。
ただ、ジェイムスのボーカルが苦手なので、メタリカは未だにそんなに好きではないです(笑)
正直、スラッシュメタルに対する偏見はこの作品で無くなりましたが、今もライトなリスナーです。
エクソダス、スレイヤーなど、王道スラッシュでも拒否反応を示すものもあります。
なので当時の僕のように、スラッシュメタル未体験な人に是非聴いてほしい【入門編】としてこのアルバムを推したいです。
