『KEATS』/ KEATS (1984)

 

1. Heaven Knows

2. Tragedy

3. Fight to Win

4. Walking on Ice

5. How Can You Walk Away

6. Avalanche

7. Turn Your Heart Around

8. Hollywood Heart

9. Ask No Questions

10. Night Full of Voices

 

 

ディスクユニオンでこのジャケットがただならぬオーラを出していたので、つい手に取ってしまったバンド、KEATS

 

彼らの唯一作であるこの作品の帯に書かれていたメンバーを見て俄然興味が湧いた。

 

 

ZOMBIESのコリン・ブランストーン(Vo)、Alan Parsons Projectのスチュワート・エリオット(Gt)、元PILOTのデイヴィッド・ペイトン(B)とイアン・べアンソン(Gt)、元CAMELのピーター・バーデンスという、豪華なラインナップだ。

 

それに加えてプロデューサーはアラン・パーソンズという、鬼に金棒的な制作陣。


このメンバーが一体どんな音を出すのか、少しワクワクしながら聴いてみた…。

 

 


 

 

1.「Heaven Knows」のキーボードとギターの入り方が丸っきりボン・ジョヴィの「Runaway」でひっくり返りそうになった(笑)

 

正直、僕の苦手なThe 80sの音……。


例えば、キーボードやシンセのキラキラしたサウンドに電子ドラムいった類のモノ。

 

こりゃ失敗か?

 

と思ったが、これが意外とすんなり耳に馴染む。

 

若干AOR調のプログレといった具合のサウンドにコリンのボーカルが自然に溶け込んでいる。

 

いい曲だ。ちなみにこれはピーター作。

 

 

 

コリンとスチュワート作の 2.「Tragedy」は重ための曲調で、若干ギターのサウンドが軽いかな?と思う所はあるにせよ、これも素直にいい曲と言える。

 

 

勇壮な曲調のサビが印象的な 3.「Fight To Win」は、どこかPHENOMENAプロジェクトを想起させるサウンド。

 

これは面白くなってきた(笑)

 

 

 

4.「Walking On Ice」5.「How Can You Walk Away」6.「Avalanche」の3曲は、なんとなくPILOT組のインプットが大きいのかな?と思わせるほどAOR色強め。

 

調べてみたところ 、45 はやはりデイヴィッド作だったが、6 はピーター作。

 

5 のコリンの声を裏返すような歌唱法以外はどれも抵抗感無く聴けたが、とりわけ「Avalanche」の雰囲気が好き。

 

これは当時の車のCMとかに起用されていそうな(例えが伝わると幸いですw)、爽やかで落ち着く曲。

 

 
 
7.「Turn Your Heart Around」は、このアルバムで一曲紹介するならこれ!と迷わず言えるほど、キャッチーで素晴らしい曲。
 
ハードロックファンにもすんなり受け入れられそうなこの曲も、PHENOMENAを彷彿とさせるし、ASIAっぽくもある。
 
ジョン・ウェットンが歌っても違和感なくハマりそう。

歌心溢れるギター・ソロも聴いてて気持ちいい。

ピーター作。
 

 
 
8.「Hollywood Heart」 と 9.「Ask No Question」も、またデイヴィッドの仕業か?と思わせるAOR調の曲だが、意外にもこの2つはイアン作。
 
どちらともコリンのソウルフルなボーカルが活かされた佳曲。
 
 
10. 「Nihgt Full Of Voices」はコリンとスチュワート作で、コリンの伸びやかで表現力豊かなボーカルが堪能出来る秀逸な一曲。
 
最後を飾るに相応しい曲だ
 

 
 

 
 
先にも書いているように、僕は如何にも80年代的な、キラキラしたサウンドが苦手です。
 
最初の3曲辺りで「ハズレ引いたかな?」と思ったものの、不思議と一曲も飛ばさずに最後まで聴き進めることが出来ました。
 
参加メンバーやプロデューサーの経歴、そしてジャケットの雰囲気から、「一風変わったプログレかな?」と勝手に想像していて、少し肩透かしを食らった気になったのも事実。
 
しかし、繰り返し聴いても全く飽きないのは、恐らく単純に楽曲が良いことと、各ソングライターそれぞれの個性が出ていて面白いからでしょう。
 
それぞれのメンバーが在籍したバンドのファンは、一度試しに聴いてみてもいいと思います。
 
※それにしても、もっと楽曲のイメージに合わせたジャケットにして欲しかったです(笑)。