『Manic Frustration』 
 / TROUBLE (1992)
 

1.Come Touch The Sky
2.'Scuse Me
3.The Sleeper
4.Fear
5.Rain
6.Tragedy Man
7.Memory's Garden
8.Manic Frustration
9.Hello Strawberry Skies
10.Mr. White
11.Breathe ...

 

 

TROUBLE:

 

Eric Wagner – vocals
Bruce Franklin – guitars
Rick Wartell – guitars
Ron Holzner – bass
Barry Stern – drums

 

 


 

 

最初に言っておきますが、僕はドゥームというジャンルが苦手です(笑)。

 

オジー・オズボーン在籍時のブラック・サバスも一度もハマったことがないくらい疎いです。

 

僕のドゥームのイメージは、“根暗”、“コード進行が奇妙”、“ダルい上にやたら長い”といった、ネガティブなものが占めていました。

 

 

今回紹介するアメリカ出身のTROUBLEも、ドゥームメタルバンドとして捉えている人が多いでしょう。

 

しかし、このバンドは僕のネガティブなイメージを一掃してくれたバンドと言っても過言ではありません。

 

彼らの5枚目にあたるこのアルバムは、僕と同じようにドゥームメタルが苦手な人も聴きやすい作品だと思います。

 

 


 

【オススメ曲】

 

 

1.「Come Touch The Sky」

 

極悪で獰猛な「Moby Dick」(Led Zeppelin)といった趣のリフが印象的。

 

非常に攻撃的でヘヴィなサウンドであるが、曲そのものはとても聴きやすいハードロック。

 

エリック・ワグナーの、若干ヒステリックなハイトーンボイスは好き嫌いが分かれそうだが、歌い方が非常にブルージーなので僕は好きだ。



 

2.「Scuse Me」

 

1よりさらに攻撃的な、ザクザクと切り刻むようなリフが最高にクール。

 

全体的に、ブルージーなハードロックを限りなくラウド&ヘヴィにやっているといった印象。

 

その特徴的なサウンドとボーカルの化学反応が素晴らしく、シンプルなことをやっているのに途轍もなくカッコよく聴こえる。



 

3.「The Sleeper」

 

ドラムのカウント一発で始まるイントロが最高にカッコいい。

 

僕のドゥームに対して持っているイメージとは真逆の、疾走感溢れる曲調が全体を支配する。

 

所々にサバスっぽい、重たいフレーズが入って来るものの、1と同様にツェッペリンの影響が強く出ている気がする。

 

ツインリードの掛け合いソロもスリリング。



 
 
5.「Rain」
 
始まった瞬間、「Kockin’ On Heaven’ Door」が聴こえて来るんじゃないか?と思ったほど、ガンズチックなバラード。
 
全然ドゥームちゃうやん(笑)。
 
土着的なサウンドが如何にもアメリカのバンドっぽく、きれいなコーラスも出てきたり、「さっきまでのは何だった?」と思ってしまうほど美しいバラード。
 
泣きのギターソロも堪らない。


 
 
9.「Hello Strawberry Skies」
 
疾走型ヘヴィサイケといった趣の、とても勢いのある曲。
 
これまでの曲とは対照的に、この曲ではテクニカルなツインギターのバトルが楽しめる。
 
このギターソロの部分だけ聴くと、ジューダス・プリーストの影響も見えてくる。



11.「Breathe…」
 
ひたすら暗いバラードで、ある意味この曲が最もドゥームらしいかも知れない……
 
……と思っていたら、3:45 辺りから突然雰囲気が変わる。
 
曲調もそうだが、エリックの声質も手伝い、またしてもガンズ・アンド・ローゼズとイメージが被ってしまったのは僕だけか?(笑)



 

 
 
今回紹介した『Manic Frustration』は、ユニバーサルミュージックから1100円の廉価盤として2020年に再発された時に購入しました。
 
その時同時購入した4th『TROUBLE』は、彼らの最高傑作との呼び声が高い作品です。
 
ホントはそっちを紹介したかったのですが、マスターのせいなのか、如何せん音が籠もり気味で、この5thと比較すると明らかに聴き劣りしたのでこちらを紹介した次第です。
 
しかし、楽曲的には両方とも甲乙付けがたい作品ですし、聴きやすさという点では本作の方が上ではないかと個人的に思っています。