『ROSS』/ ROSS (1974)
 

1. Alright By Me
2. You're Looking Down A Road
3. Wherever You Go
4. Caroline
5. Changes
6. Help Me Understand
7. Blackbird
8. I Need Your Love
9. Buxton
10. Leave It All Behind You

 




 

これまた韓国のレーベル Big Pink の音源をYou Tubeで聴き漁っていた時に出会った作品。

 

The Whoのベーシスト、ジョン・エントウィッスルのソロアルバムやツアーにも参加したこともある、Alan Rossというギタリストのバンド名義の作品です。

 

ROSS名義としては2枚のスタジオ・アルバムを発表しており、今日紹介する本作は1st。

 

 

彼のあまり歪ませないギターサウンドや少し線の細いボーカル、楽曲の雰囲気が、Wishbone Ashと少しイメージがかぶる所が多いなと個人的に思いました。

 

彼らと大きく違うのは、パーカッション(コンガ)を大々的に取り入れた、ラテンサウンドとの融合でしょう。

 

個人的にはそこが一番ハマったポイントでした。

 

 


 

 

【オススメ曲】

 

 

1.「Alright By Me」

 

ワウのかかったカッティングが気持ちいいギターにシンセが大胆に入ってくる所が面白い。

 

アランの少し線の細いボーカルもよくマッチしている。

 

カッティングを混じえながらの熱い熱いギターソロはまさに“いぶし銀”。

 

一曲目としてはやや地味かもしれないが、人を惹きつける“何か”を僕は感じ取った。

 

 

 

3.「Wherever You Go」

 

ここでもワウの効いたカッティングサウンドが大活躍の、スピード感溢れるリズムが特徴的なハードロック。

 

ハモンドやパーカッションが完璧に融合したバンドアンサンブルが見事。

 

中間のブレイクパートも最高にカッコいい。

 

この曲を一言で表すなら、“熱気ムンムン” (笑)。

 

 

 

5.「Changes」

 

これはどちらかと言うと、バンドサウンドよりもアランの歌にフォーカスを当てたような曲。

 

線が細いとは言ったものの、彼の歌は伸びやかで非常に心地よく響く。

 

音数は少ないが、よく歌うギターソロも素晴らしい。

 

 

 

8.「I Need Your Love」

 

彼を知らないロックファンも思わず身を乗り出しそうな、ハードでメロディアスな曲。

 

曲自体はそこまで個性的ではないが、ここでもパーカッションやキーボードのサウンドを大々的に取り入れることにより、唯一無二な個性を作り出している。

 

アランのリズム感抜群のギタープレイも言わずもがなである。

 

 

 

9.「Buxton」

 

アランのギタープレイの魅力、そしてこのバンドの音楽性が端的に理解できるインスト曲

 

 
 


 

ちなみに、上に紹介した「Changes」「Alright By Me」をプレイしている貴重なライブ映像も見つけましたので、貼っておきます。

 

 

観てお分かりのように、とにかくメチャメチャ熱いライブです!

 

 


 

 

オリジナルの音源や、ライブ映像でも分かるように、Alan Rossはいわゆる“技巧派”タイプのギタリストではありませんが、彼の作り出すグルーヴやリズム感は特筆すべきものだと思います。

 

 

僕は彼の名前を最近まで聴いたことがなかったので、彼の知名度、特に70年代ロックファンの間での知名度はよく分かりませんが、恐らく全く知らない人が多数派だと思います。

 

彼らが1975年に発表した2ndアルバムも素晴らしい作品でしたし、Alan Ross名義で1977年に発表した、『Are You Free On Saturday』も愛聴盤となっています。

 

これを機会に、少しでも彼の作品に興味を持たれる方が出てくることを願います。