1.Hunted
2.Can't Let Go
3.The Prayer
4.Edge of the World
5.Burning the Sun
6.Wicked Lounge
7.5th Element
8.Help Us God
9.Game of Fear
10.Eye Witness
11.Day Is Dawning【Bonus Track】
ROYAL HUNT:
André Andersen – keyboards and rhythm guitar
John West – vocals
Steen Mogensen – bass guitar
Jacob Kjaer – lead guitar
Allan Tschicaja – drums
最初に言いますが、ロイヤル・ハントの最高傑作は『PARADOX』(1997)になると思います。
コンセプトアルバムとしては史上最高の部類に入ると思いますし、客観的に評価したら間違いなく『PARADOX』でしょう。
しかし、個人的最高傑作はこの『EYEWITNESS』です!
僕の好きなシンガートップ5に入るくらい好きなジョン・ウェスト。
彼が参加しているのが最も大きな理由の一つですし、本作は、ジョンの参加作品の中でも最も優れたアルバムだと思います。
『PARADOX』も相当聴き込みましたが、単純に再生回数だけで見るとどうしても本作に軍配が上がります。
今でも頻繁に聴くほど好きで好きでしょうがない作品です(笑)。
1.「Hunted」
2001年の同時多発テロに触発され作られたという背景を映し出すかのような冒頭SE。
混沌をド派手なパワーコードでブチ破るかのようなリフ。
ヤコブのギター・ソロはスリリングで素晴らしく、ジョンのパワフルで何処までも伸びて行きそうなボーカルは圧巻の一言。
最後のキメは鳥肌モノ。
2.「Can't Let Go」
ミッドテンポで迫力のある曲。
ジョンの地を這うような低音域のボーカルが印象的。
派手さはないものの、妙な中毒性がある良曲。
3.「The Prayer」
アンドレのキーボードが教会の雰囲気を醸し出し、分厚いコーラスワークと共にジョンが切々と歌い上げる。
バックがシンプルなだけに、彼の歌が全身に染み渡るようだ。
4.「Edge Of The World」
この曲は、楽曲の素晴らしさもさることながら、とにかくジョンのボーカルに尽きる。
シリアスな曲調に合わせてか、ジョンが中低音域メインで説得力抜群の歌唱を聴かせる。
こういう歌を聴くと、「〇〇を原曲キーで歌える」「○オクターブ出せる」という表現が、如何に幼稚でくだらないかを教えてくれるようだ。
そのディープボイスと表現力の凄さには言葉を失う…。
5.「Burning The Sun」
曲調は少し「Last Goodbye」(『Moving Target』収録 )を彷彿とさせる。
迫力のあるサウンドだが、もう少しフックのあるメロディが欲しかったかも。
6.「Wicked Lounge」
本作で最も異色であり、僕が最も好きな曲。
ジャズテイスト溢れる落ち着いた曲調でありながら、歌詞は皮肉たっぷり。
ジョンはこういう曲を歌わせてもやはり超一流。
歌の上手さにただただ酔いしれる……。
7.「5th Element」
ロイヤル・ハント恒例のインストゥルメンタル。
スピード感があり、各楽器隊の見せ場もちゃんと設けられている。
メロディアスなギター・ソロが良い。
8.「Help Us God」
最初聴いた時は地味だと思ったが、サビにかけて徐々に盛り上がっていく展開は、聴けば聴くほど味が出てくる。
ジョンの抑揚のあるボーカルがなければかなり地味な曲になっていたかも知れない。
やはり彼の存在意義は大きい。
9.「Game Of Fear」
速めのシンフォニック・メタルといった趣の曲。
これは前任VoのDCクーパーに合わせて作ったのではないか?と一瞬思ったが、多分気のせい(笑)。
キラーチューンにはならないが、ジョンのパワフルなコブシやハイトーンがキマリまくる、鬼気迫る曲だ。
10.「Eye Witness」
本編最後はガットギターとピアノでしっとりと聴かせるバラードで、途中で入るチェロがさりげなくドラマ性を加えている。
ジョンのボーカルは言うまでもなく最高。
3:20 辺りで途轍もないハイトーンシャウトでブレイク。
そのまま一気に最後まで疾走系サウンドで畳み掛ける。
この展開はジョンのボーカルじゃなきゃ形にならなかったかも知れない。
11.「Day Is Dawning」
これはボーナス・トラックにしておくのが勿体無いほど素敵なバラード。
10 の後で聴いても全く違和感がない。
これが本編ラストでもよかったくらい。
トータルで見ると“傑作”と呼ぶのも難しいかも知れない本作。
特に 5 、7 あたりは贔屓目なしで聴くと少し弱いです。
しかし、1、4、6、10等、それを補って余りある、突出した曲のおかげで全体のバランスは非常に優れていると思います。
そして何より、この作品で改めてジョン・ウェストという類稀なシンガーの凄さを再確認しました。
そしてこの作品は、彼が喉のガンで本来のパワーを失う直前の作品ゆえ、特別な思い入れがあります。
好きであるが故にどうしてもジョンの事を中心にレビューしましたが、客観的に聴いても彼のボーカルの存在感がダントツで際立っているアルバムだと思います。
彼の事をまだ知らない人は絶対に聴いておくべき作品だと思います!
hirothemのmy Pick
