雨の景色も悪くはないが絶景を楽しむのはやはり晴天に限る。

だから梅雨が来る前にと50年以上前の「想い出」を辿る旅に出た。


諏訪・車山高原2泊3日の旅。

バンド活動に明け暮れていた大学2年の冬、車山高原で生バンドのバイトをした。
大学を卒業し2年のカナダ生活の後ヤマキギターのデザイナーとしてその輸出業務に明け暮れた。

倒産はしたがヤマキギターの所在地は諏訪だったので今回は先ず記憶の中の場所を訪ねた。

そこは今は精密機器工場になっていた。
が、建物は元のヤマキギターの工場そのものだった。

たまたま出てきた人に聞くと80年代半ばに現社長がヤマキから購入したものでその後そのままずっと使用しているとのこと。

この建物に大阪からどれほど通った事か!
あの頃の休憩時間以外は鳴り止まぬプレーナーの音も脳裏に蘇り、懐かしさにツンとなりながらその姿を写真に収めさせてもらった。

初日はここでタイムアップ。
夜は昭和3年に出来たという片倉館の温泉で旅の疲れを癒した。

2日目は学生時代の想い出に触れに車山高原へ。

最初の写真が50年前のバイト時代の車山高原。
昼はレストハウス売店のお兄ちゃん、夜は併設の客が皆目来ないディスコの生バンドという風変わりな学生バイトだった。

写真に写る「リフトのりば」の看板の見えるリフトが今は運行されていないがそのまま残っていたがそれ以外の建物は全て変わっていた。

ただ、山の景色はもちろんあの頃のまま静かにそこにあり、20歳そこらのボクがこの界隈ではしゃぎ回っていた当時の「残像」も感じる事が出来た。

霧ヶ峰、車山高原、このエリアの空気は絶品に爽やか。
「そら、エアコンの名前にもなるわなぁ、ほんま。」と妙に納得もした午後だった。

上諏訪をベースに動き回った2日間は晴天に恵まれ大満足の旅になった。
 

実はこの旅行にはオマケも!次回はその番外編を!!