久しぶりの散策で難波に出た。
高島屋前のロータリーから車が消え100%歩行者のものになっていた。
戎橋筋商店街前の信号の長さに天を仰いでため息をつく必要もなくなっていた。
ニュースでは知っていたが現場に立つと、ガラッと変わった風景にちょっと「感動」。
広場を右往左往しながら白い平和記念の女神像を見上げた。
昭和28年建立のこの像はつまり僕が2歳の時からここに居る。
今は場所が少し動いたが当初女神は御堂筋に向かい真っ直ぐ北を見る位置に凛と立っていた。
10歳まで千日前道具屋筋前に住んでいた僕はこの像の前をしょっちゅう通った。
そして多感な少年はこの胸をはだけた女神を正視出来ず毎回ドキドキしていたのを思い出した。
昭和レトロな建物南街会館も消失し商家だったので遠足の弁当を作ってもらえず代わりにちょっと贅沢に持たされた天扇寿司も移転したのであろうか無くなっていた。
どんなに懐かしくても半世紀強で街は豹変する事を実感した。