先月に行ったシカゴで紀伊国屋に寄った時に買った本。
海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) 810円 Amazon |
海賊とよばれた男(下) (講談社文庫) 810円 Amazon |
永遠のゼロに続いて読んだ百田尚樹さんの作品。
戦争に敗れてから日本がいかに経済大国に返り咲いたのか。
出光興産の創始者・出光佐三さんをテーマに敢えて実名は使わず、
社名も国岡商店と変更しているものの、彼が石油と歩んだ壮絶な人生を
回想することができる。
石油の歴史、人間尊重を貫いた経営哲学、GHQに対しても
まげない信念、読んでよかったと心から思えた本だった。
日本の「失われた20年」という経済停滞の表現があるけれど、
やはり日本人は謙虚で真面目に頑張ればこのピンチも必ずや突破
していけると思わせてくれるような気持ちになった。
オイルショックにまったく動じなかった主人公の達観力。
日本に帰ってからガソリンは必ず出光で給油しようと思います。