だいぶ間が空いてしまいましたが💦



僕のトライアンフ(1971年式650cc空冷並列2気筒)の試乗から帰ってきたIGさん。





「どうでした〜?」と感想を聞くと

(以下IGさん談をhiroが取り纏め)



操安性に関して


トライアンフの旧車に関しては

60年代前半迄の別体ミッションの頃の、

フレームや足回りが弱くパワーが勝って

危なっかしい印象を持っていたけど、

この71年式は極めてまともで

フレームと足回りが

エンジンに勝っていた


それは恐らく当時最速だった

ホンダCBやカワサキZという

四気筒最速車と同等レベルの

直進安定性を実現するべく、

トライアンフもフレームを剛性の

高いものに変えて(71年フレーム変更)

足回り強度も上げてきたんだな

というのが想像に難くない(だそうだ)


足回りの動きも60年代の物よりも

だいぶ現代的になっていて

思っていたよりも良く動いていた。


しかしフレーム強度が上がったせいか

曲がる時は車体前側が

少し重い感じがしてフロントが

やや遅れて大回りに曲がってゆく、

というフロント19インチの特性が

大きめに感じられた。



パワーユニットに関して


エンジンのパンチは前にボンネビルに

乗ったことがあったので

だいたい想像がついたが、

やはりその通りだった。

しかしボンネの方がもっと回せ!と

エンジン側が急かしてくるような

印象がある。

(※ボンネは1気筒に1キャブ、

僕のTR6は2気筒で1キャブ。

大雑把に言って前者は高速より、

後者は中低速より)


カワサキW1やメグロが

クランクの重さで走るとするなら、

旧車トライアンフは

『爆発とピストンスピード』(←by IG) 

で走る雰囲気。

軽いフィールと 2ストっぽい唐突

(ある意味苦し紛れ)なパンチ力に 

イギリス車らしさと

その『矜持』を感じた。

日本の旧車四気筒は中速域は

もっと重々しい、といったら 

大げさたろうか ( だそうです。)



物申す



以上がIGさんがmyトライアンフに乗ってみての感想。7〜8分だけの試乗だったけど(笑)。

でもさすがにマッハとかメグロなどの、かなりの台数の2スト、右チェンジも含めた旧車と何故かアシとしてホンダフュージョンを所有しているだけあってwなかなか的確なインプレだと思います!


これが右チェンジのバイクに乗ったことがない人だったら、まずは右足での操作が大変になってしまってインプレどころではなくなってしまうでしょう。…


(……あなどれないテクを持ってるな

 IGめ..)


IGさん、僕のトライアンフに丁寧に乗って頂きましてありがとうございました!


thank you IG !




さて、そんな流れでIGさんのホンダドリームCB750KOに試乗することになった僕。


以前も都筑PAでまたがらせてもらってエンジンも掛けてみた際に「この中で、少し走ってみたらどうです?どうぞどうぞどうぞ」と提案されたことがあったけど、車の出入りが多いし、重いのとIG仕様のhighシートで(うそ)足付きが悪かったので万が一でも何かあったらいけないと思ってやめておいた。




でも今日は勧められたら乗るしかないよねー(笑)

……で、欲しくなったらこのナナハンをお友達スペシャル価格で売ってもらうつもりです 真顔 月極駐輪場も契約しなきゃだからその頭金も頼んでみるか……





この俺はIGさんとは違って他人様のバイクであろうと7〜8分だけの試乗で済ませようとは、はなから思っておりません。



覚悟を決めて(?)行きますか!



股がってもあまり沈み込まない車体。なんで当たり前だが相変わらず足付き性が悪い。


エンジンスタート!


今の4気筒バイクでは失ってしまった獣の咆哮成分のあるややゴロゴロ、ガサガサした排気音で少しだけ不安定さを伴ってアイドリングしているK0の空冷エンジン。これは生き物と機械の中間のようなもんだな!



どうだ、サマになってるだろ!

行ってきまーす!敬礼!
撮影IG…なんで斜めに撮るかなー


やや恐る恐るクラッチを繋いでスタート!


さすがに普通に開ける分にはドバッ!とはスタートしない。

ていうかアクセル重っ!(笑)
今日はアクセルの軽いトライアンフに乗ってたから余計に重く感じる。まっ、普通に考えてキャブ4つなんだからトラの4倍は重いわけだ。(?)


そのアクセルの重さに逆らわずにじんわり開けて行っても俊敏ではないがトルク感を伴う充分な加速をする。ゴリゴリとした排気音を奏でながら王者の風格で車速をぐんぐん上げてゆく。

うーん、やっぱ音は大事!こいつはワイルドかつ重厚!そしてアナログ感満載!
僕がもし国産4気筒に味を求めて乗るならやっぱこの系統の音を持つ種族だけだな!
速さとスポーツ性を求めて乗るなら今のカワサキとかGSX-Rとか隼もいいけど。

信号待ちでは高くて幅広めのシートによる足つきの悪さと、主にエンジンの重量感によって感じる車体の重さでグラッときたらかなりやばいぞ!という緊張感がある。
これはGXナナハン以上。


足回りはなんとなくwハードな印象。(IGちゃん、これフォークオイルは適正量なの?ちょっと多くね?)と勘ぐる(笑)。
リヤサスも、トラはハードだと思ってたけどこれも結構なもんだなー。(IGちゃん、アシは結構固めだよね?)それとも車体剛性の高さとエンジン重量から来る俺の勘違いかな?

車体の立ち(直立を維持しようとする力)も街中を流してる分にも強めな感じ、というか4気筒エンジンの重さを常にずっしりと感じるので直立での安定感が凄くて一度クネクネコースを走って車体を傾けることに慣れないと、スッとした倒し込みは出来そうにない。
4気筒車(旧車)に比べればやはりトライアンフは軽快なんだなー。

まあ一時だけの試乗だし人様のバイクなんで無理して傾けないのが無難。

現代のバイクなら試乗したその瞬間からだいたい乗りやすさを感じて結構傾けたり出来るけどこいつはそうではないな。
そう言えばGXナナハンも最初の試乗の時から普通に傾ける事が出来たからGXはこのCBよりもやっぱ一世代以上後の乗り物なんだなー。

登り坂のRの大きい緩やかなカーブでアクセルを多めに開けてゆく時も操案性や駆動系の事に気が向くよりも、存在感の大きなエンジンの音とか回り方とか鼓動とかトルク感、その重量による慣性に気を取られる。

とにかく、走っていてエンジンの存在感の大きさ、重量感が半端ない!


今のホンダのエンジンは一般的にゴツゴツした雑味がなく抵抗感なくシュイーンと回って、いつのまにか車速が増してる感じだけど、……ホンダエンジンにもこんなにアナログ感満載な時代があったんだなー。ゴツゴツした鼓動をはっきりと感じる空冷4気筒エンジン。
生き物と機械の中間のような、主張の強いエンジン。本当に独特な感触だ。

こんなバイクを飼い慣らすのも楽しいかもしれない😊



凝視



凝視



……いや!こ、こ、こいつらのせいでトライアンフ他、イギリスのバイクはすべて駆逐されてしまったんだ!
名エンジンの直立2気筒を積む車種さえも!
だからあまり褒めてはやらないぞ!(笑)
アクセル重っ!だ!笑
(←お前何人だよ?笑)


でもやはりどちらが高性能、高出力かと問われればやはりホンダだし、特にハイウェイは4気筒の圧勝だろう。信頼性ももちろんホンダが勝る。しかもプライスはリーズナブル。いいことだらけ〜!

60年代後半 、2気筒がメインの外国車の安泰時代は終焉を迎え、より高性能な日本製4気筒バイクが世界のバイク勢力地図を塗り換え始めた事をこの試乗で改めて思い起こしたわけです。




真顔




そう、高性能、高出力、高信頼性とは言いました。
しかし、楽しさ、官能性となるとまた別の話。
これは 好みの問題がとても大きいので下手なことは言えません!
バイクのどこに、何に魅力を感じているか、にもよります。
そして好みや魅力の感じ方は年月を経ると変わってゆくものでもある。

その事を前提としての率直な個人の感想だけど、僕の中ではCBの高性能さやアナログ感とワイルドさ満載のエンジンの面白さを認めつつも、ファンビークル、人に楽しさや官能を与える乗り物としてはトライアンフの空冷2気筒車がそういった乗り物としてよりまとまっていてアピール性があるなーと感じたわけです。当時としてもよりメーカーの歴史も長いしね。
駆逐された側としてこれくらいの負け惜しみは言っていいよな(笑)

※単に僕がマルチエンジンよりも単気筒、2気筒エンジンが好きなだけかも?……それを言っちゃ―おしめえよ(笑)


でもどちらのエンジンを積んだ飛行機に乗りたいですか?と聞かれたら
「CBに決まってんだろ!」と即答するので
安心したまえ、IGよ。


ちなみに僕は約20分以上は試乗してました💦
人様のバイクに乗って違う世界を味わうのもたまにはいいもんですね!

以上、日英旧車オーナーのバイク相互乗り換えのとっちらかった感想記事をお送りしました😁


なんでとっちらかったかと言えば、下書き保存したのに投稿したら変わってないとかが頻発したからでーす。もう!どうにかしなさい!