昨日は休みだったので午後からひとっ走りして、また(笑)GXナナハンを預けてあるよいバイク屋さんへ





おっ、カワサキW3が止まっている!


W3と言えば片岡義夫のオートバイ小説

「彼のオートバイ、彼女の島」で主人公が乗っているバイクだ。小説はさわりしか読んでないけど映画は見たことある!(笑)


(片岡義夫はピンとこなかったけど最近村上春樹は面白いなーと思えるようになった。hiro,人間的進歩?)







BSA(英車)・A7のエンジンを参考にしたメグロ・スタミナK1(500cc)を元祖に持つ1966年のW1に始まるカワサキの650ccOHVバーチカルツイン


1968年  W1スペシャル (ツインキャブへ)

1971年  W1SA (右チェンジから左チェンジへ)

1973年  W3 (Fドラムからダブルディスクへ)

と進化してきたが

・・・

時代の流れで1974年製造中止




そしてW3と言えば僕がトライアンフを買おうとした時に、よいバイク屋さんから

「旧いのだったらトラよりもW1SAとかW3にしといた方がいいと思うよ〜、乗りやすいよ〜」

とかなり強くお薦めいただいた車種だ。






真顔






これはトラと並べて写真だな、シャシン!

押しに負けていたら乗っていたかもしれないオートバイだもんなー(笑)







横から。ホイールベースは共に1420mm






年式、正式名称と車両重量は

1973年 カワサキ650RS W3  215kg (一つ前のW1SAは199kg。各部強化され増えたらしい?)


1971年 トライアンフ Tiger TR6R  175kg


W3は乾燥重量なのか装備重量なのか不明だけど昔はだいたい乾燥重量表示だったと思う。

トラはまぁこの数字だと間違いなく乾燥重量だろう!





後方から。トラはテールランプ等変更してある








W3コックピット。メーターの形はZと同じだがスケールは違う





トラ コックピット。なんかシンプルでオシャレ?贔屓目?












W3エンジン 斜め前から







トラ エンジン 斜め前から












W3横から  ボア・ストロークは74×72.6 とややショートストローク
53PS/7000rpm   5.7kg-m/5500rpm





トラのボア・ストロークは71×82とロングストローク。写真からもトラの方がシリンダーの背が高いのが一目瞭然
47.7PS/6700rpm   5.05kg-m/6250rpm


やはりパワー、トルク共にW3の方が勝っている
ニヤニヤ










W3のキャブはミクニVM28を二連装





トラTR6Rは1キャブでアマル 30mmコンセントリック。(T120ボンネビルは二連装)

ちなみにトラでも2キャブのボンネビルだと
49.7PS/6200rpm
5.32kg-m/6000rpm
と少しパワーアップする。

ただ2キャブのボンネは同調等、左右のコンディションを合わせる調整がやや難しい・・らしい!? 上級者向けかなー








W3フロントブレーキはダブルディスク
19インチホイール




トラはエア取り入れ口の目立つドラムブレーキ
19インチホイール。タイヤサイズもW3と同じ








W3リヤ周り。キャブトンマフラー。18インチホイール





トラ  リヤ周り。トライアンフ60年代タイプマフラーへ変更してある。18インチでタイヤサイズもW3と同じ



写真を見比べるとやはりW3は日本車らしいしトラは外車っぽい。
W3からは頑丈さ、耐久性の強さみたいなのが感じられ、トライアンフからはいかにスマートに端正に作り込むか、その結果がこれだ!みたいなのが感じられる。(オイルインフレームのメインフレームは極太だけどほぼ隠れてて見えないw) 
それらは特にエンジンの造形からだけど各部を見てもやはりW3の方が太くがっしりしている。


トライアンフはこのバーチカルツインの当初の設計者、エドワード・ターナーが
「とにかく薄く、軽く、小さく作れ!コストを掛けずにバランスで仕上げろ」と言う設計思想だったらしく、高級性、耐久性と言うのはあまり考慮されていないのかもしれない。そのかわりにとても軽快で走りの良いバイクを他に比べれば安い価格で大衆向けに提供できた。
それでも壊れまくった結果この1971年式までにはクランクケースを含めたエンジンやフレームなど、各部がかなり対策され50年代に比べたらきっちりしたもの、強いものになっているようだ。しかしセルモーターやディスクブレーキはつけ忘れたようだ。



W3はジャパニーズスタンダード品質!
多少重くなってもバランスの良さと力強いエンジンでとても良く走るだろう。

僕は乗ったことがないので両方乗った人から聞いた話を(らしい)付きで書くしかない。

W3はトラよりもエンジンがスムーズに回っていくし、足周りも安心感が高いらしい。
同じ並列二気筒360度クランクだが振動はトラの方が強く、高速巡航もWシリーズの方が快適らしい。
ただアクセルを開けた時のババッと威勢良く吹ける感じは実際の速さはさておきトラの方が強く感じられる、らしい。
音は両者W1サウンドとかトライアンフサウンドと言うだけあって(この音に惹かれて買ってしまうことが実際多いだろう)、共に二気筒のとってもいい音! あとは個人の都合と好みの問題ですね!


ただ両方とも日本製の4気筒車によって駆逐されてしまったのは悲しいこと、、、、、もう当時のやつらスピードだけに酔って、真の物の価値が分かってなかったんじゃねーの!
と言いたくもなる。






そんなこんなで、hiroの昭和を振り返るシリーズ!今回はいかがだったでしょうか!?


真顔



いやいや全然そんなシリーズっての聞いてない!



1人のり突っ込みでお後がよろしいようで。。

では! have a nice weekend !😊