忍ぶれど
色に出でにけり
我恋は
ものやおもふと
人の問ふまで
平兼盛
忍んできたけれども、顔色に出てしまった。
恋の物思いにふけっているのかと、人が問うほどに。
・色に出(イ)でにけり
色とは顔色、表情。
けりは今初めて気づいた感動を表す。
・ものや思ふと
もの思ふ→恋の物思い
やは疑問
・人の問ふまで
人が尋ねるほどに
◯山口志道の解釈
私の恋は忍ぶれば忍ぶほど、胸の苦しさは、ますます増して、恋にやつれやつれ果てて、この頃は何かを想っているの?想っていないの?と人に聞かれるまで、顔色に出ちゃってました
・ものや思ふ
やは否定。
物思いをしているの?いないの?の意。
◯一般的な解釈と志道の解釈の違い
だいたい同じですね
◎意訳
ずっと隠してきたけどばれちゃったよ。
だって彼女のことを想うと胸が張り裂けそうなんだもん
◯平兼盛 たいらのかねもり
?〜990
光孝天皇のひ孫の篤行王の子。
三十六歌仙の一人。
この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。
山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。
鷹屋敷洋史
参考図書
・「百首正解」山口志道
・「言霊秘書 山口志道言霊霊学全集」八幡書店
・「原色小倉百人一首」文英堂
鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著
・「ちはやと覚える百人一首」講談社
漫画 末次由紀 著 あんの秀子
・「千年後の百人一首」リトルモア
清川あさみ+最果タヒ
