新訳百人一首 第二十三首 月見れば | 真実の探求

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月見れば

ちぢにものこそ

かなしけれ

わが身ひとつの

秋にはあらねど


大江千里


◯一般的な解釈

月を見ていたら
あれこれと物事が悲しく思われるなあ。
私一人だけの秋ではないけれど。


・ちぢに→千々に

さまざまに、際限なくの意。

後半の「ひとつ」と照応。


自分という存在は一つであるけれども
心は千々に変化するもの。


・もの

自分を取り巻いているさまざまな物事。



◯山口志道の解釈

秋と言うものは
総て悲しきものにて
しかしとて
我一人が受ける秋ではないけれども
月を見れば
時々刻々と絶えず悲しいものだなあ。


・ちぢ

チはトキの略。


トキがチになるまで。

トキ
→toki
→最初のtとiだけを取る
→ti
→チ


チヂとは時々、時々刻々なり。



◯一般的な解釈と志道の解釈の違い

ちぢの解釈が若干違うかな。
それ以外はだいたい同じようですねニコニコ



◎これから冬になろうとしている秋という季節は
どんどん日の沈む時間も早くなり
夜の時間が長くなっていきますね。
それに連れて人の心も次第に・・・


でも僕にとって秋は食欲の秋ですウインクバーベキュー左バーベキュー真ん中バーベキュー右ぶどうきのこりんごお団子




◯大江千里 おおえのちさと


九世紀後半から十世紀初頭の人。

漢学者大江音人の子。

文章博士。

官僚を育成する大学寮出身のインテリ歌人。

歌集に「句題和歌」がある。




この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。

山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。



鷹屋敷洋史



参考図書

・「百首正解」山口志道  


・「原色小倉百人一首」文英堂

     鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著 


・「ちはやと覚える百人一首」講談社

     漫画 末次由紀   あんの秀子


・「千年後の百人一首」リトルモア

     清川あさみ+最果タヒ