●宜保さんの講演会に現れた霊。
これは霊能者の宜保愛子さんが、
東北地方のある都市で講演会をした時のお話です。
宜保さんのお話を聞きたいと、多くの参加者を前にお話を始めた時でした。
客席を見回した時、少し違和感を覚えたそうです。
なぜなら、他の参加者の皆さんは全員イスに座っているのに、
一人のお婆さんだけが、ずっと立っているのです。
まだ2・3席は座れる場所があるのに、そのお婆さんはずっと立っているのです。
宜保さんの話が始まっても、そのお婆さんだけは、立っていらっしゃる。
そのお婆さんは、年のころなら80歳以上でしょう。
上品ないで立ちで髪は長く、大島紬の着物を着こなしている方でした。
私が色々な事例を話している間も、ずっと直立不動で立っています。
それにしても、あの方は、どうしてたっていらっしゃるのでしょうか?
普通なら、立っているか、迷っているお客がいると、
スタッフの方が空席に誘導してあげるのですが、それもありません。
しかも、時々私の視線を感じると、丁寧に私にお辞儀をするのです。
やがて、そのお婆さんは、よく見ると、
他の人たちよりも、色が薄い事に気が付きました。
霊です。
やがて、講演を続けていると、
そのお婆さんの霊は、自分の頭をいじりながら、
髪を櫛(くし)でとかし始めました。
しかし、手に櫛(くし)はありません。髪をクシでとかすマネです。
講演をしながらも、ついお婆さんに目がいってしまいます。
あれは、何を意味しているのでしょうか?
お婆さんの霊は、何を言いたいのでしょうか?
ここで問題です。
お婆さんの霊は、何を言いたいのか分かりますか?
少し考えてから、先をお読みください。
そのお婆さんの霊は、自分の頭をいじりながら、
髪を櫛(くし)でとかし始めました。
しかし、手に櫛(くし)はありません。髪をクシしでとかすマネです。
講演をしながらも、ついお婆さんに目がいってしまいます。
あれは、何を意味しているのでしょうか?
しばらくすると、宜保さんがある事に気が付きます。
それは、立っているお婆さんのすぐ前の席に座っているご婦人の顔立ちが、
お婆さんに似ているのです。
きっと、あの席に座っているご婦人のお祖母さんに違いない。と思いました。
やがて、講演も終わり、
質疑応答の時間になりました。
「何かご質問はありますか?」と聞くと、
この時間の為に参加したという方がたくさんいて、
多くの方が、手をあげました。
しかし、私が気にしているご婦人は、座ったままで手をあげません。
そこで、他の参加者の方々の質問に答えていましたが、
質疑応答も終わりに近づいて来た時でした。
私は、心の中で、
「どうか、あのご婦人が手をあげてくれますように・・」と祈ったものです。
すると、願いが通じたのか、そのご婦人が、
やっと、控えめに少し手をあげてくれたのです。
まだ、他の人の質問に答えている途中でしたが、
簡単に答えを言うやいなや、素早くその女性を指名しました。
「はい、そこにいらっしゃるピンクのセーターの方、どうぞ」
私はすぐに、そのご婦人を指名しました。
しかも、初めから待ちに待っていたものですから、
つい先走ってしまい、
「もしかしたら最近、髪の長い80歳くらいの身内の女性を亡くされていませんか?」
と言ってしまいました。
普段はいきなり質問者の方に、こんな事は言わない様にしているのですが、
この時だけは、講演の冒頭からずっと気になっていたので、口走ってしまいました。
すると、ご婦人は、びっくした様子で、
「はい、それは私の母です。
実は、母の事で質問してみようかと手をあげました。」と彼女は言いました。
「母は今年の正月にこの世を去りました。
いつも元気な母だったので、私は動転しながら葬儀にのぞみました。
なので、今から考えると、色々手落ちがあったかもしれません。
母のお棺に入れる物も、顔のまわりにお花をたくさん入れてあげ、
私の写真を半紙に包んで入れてあげただけでした。
後から友人に、棺にお金を入れてあげると良いと聞いたのですが、
私は一切そういうものを入れてあげませんでした。
もしかすると母は、なんて気の利かない子だろうと呆れているかもしれません。」
私は、彼女の話を聞きながらも、すでにその答えを知っていました。
「あなたのお母様は、
非常に髪の長い方で、上品な着物を着こなしていますね。」
「はい、そうです。
母は長い髪を、とても自慢にしていました。
いつも身だしなみの良い母でしたので、
櫛の通った長い髪を、綺麗に後ろで束ねていました。」
それを聞いた宜保さんは、確信したように、
「どうかお母様の為に、
いつも愛用していた櫛(くし)を、仏壇にあげてあげるか、
櫛(くし)を紙などに包んで
お墓の敷地内の土に埋めてあげるかしてあげてください。
おしゃれなお母様は、それだけを望んでいらっしゃいますよ。
棺にお金を入れなくても、別に気にしてませんよ。」
とアドバイスしました。
すると、それを聞いていたお婆さんの霊は、
嬉しそうに微笑みながら、
何度も深々と私にお辞儀をすると、
姿が見えなくなったのでした。
END
