●認知症の意外な原因。
昨日は、敬老の日でしたね。
そこで今日は、敬老に関係する事を書いてみたいと思います。
日本人は100歳以上の方が増えました。
1963年には、100歳以上は全国でわずか153人でしたが、
2026年9月1日現在、日本の100歳以上の人は10万7,677人です。
初めて10万人を超え、過去最多になりました。
ただ、10万7677人の内、男女が半々ではありません。
哀しい事に、10万7677人の内、男性は13,379人なのに対して、
女性は94,298人。つまり、約88%が女性です。
うらやましい。
ただ、長生きだからと安心も出来ません。
なぜなら、推定ですが、
女性は94,298人の内、約半数が認知症になると言われているからです・
ちなみに、認知症が多い県ワースト10は、
① ■島根県 18.3%
② ■鹿児島県 18.0%
③ ■山形県 17.9%
④ ■鳥取県 17.7%
■高知県 17.7%
⑤ ■熊本県 17.6%
⑥ ■秋田県 17.3%
⑦ ■佐賀県 17.3%
⑧ ■長野県 17.2%
⑨ ■岩手県 17.1%
■新潟県 17.1%
■長崎県 17.1%
■宮崎県 17.1%
原因の1つは、塩分の多い食生活 → 高血圧になる。
参考に、認知症が少ない県ベスト10は、
① ■埼玉県 12.7%
② ■千葉県 13.3%
③ ■大阪府 13.7%
④ ■愛知県 13.9%
⑤ ■神奈川県 14.1%
⑥ ■東京都 14.6%
⑦ ■奈良県 14.7%
⑧ ■茨城県 14.8%
⑨ ■兵庫県 14.8%
⑩ ■京都府 15.0%
私の母親は認知症になりましたので、
その介護などとても大変でした。
2026年1月に医学誌『The Lancet Regional Health – Western Pacific』に掲載され、
最新研究でわかった日本人の認知症原因は、
■認知症の原因第5位は、糖尿病
糖尿病が長く続くと、全身の細い血管・太い血管が傷み、脳梗塞や脳の血管障害につながります。またインスリン抵抗性による脳の代謝変化、炎症、酸化ストレス、アミロイドβやタウへの影響も研究されています。特に、若い時期から糖尿病があり、罹患期間が長い場合や血糖コントロールが悪い場合ほど認知症リスクが高いという報告があります。
日本の研究では、HbA1c 6.5%以上または糖尿病治療中を糖尿病とし、該当率11.7%、認知症リスク約1.7倍として計算されました。
■認知症の原因第4位は、社会的孤立
人との会話や交流は、記憶、言葉、判断、注意などを頻繁に使うため、いわば脳のトレーニングになります。交流が少ないと刺激が減るほか、ストレスや炎症、生活習慣の悪化なども関係する可能性があります。Lancet委員会は、社会的交流が「認知予備能を高める」「健康的な行動を促す」「ストレスや炎症を減らす」可能性を挙げています。
この日本の研究では、社会的孤立を主に「一人暮らし」で評価し、該当率17.9%、認知症リスク約1.6倍として計算しています。
■認知症原因第3位は高LDLコレステロール
LDL、いわゆる悪玉コレステロールが高い状態が長く続くと、動脈硬化が進み、脳梗塞や脳の細い血管の障害につながる可能性があります。また、脳内のコレステロールとアミロイドβやタウの蓄積との関連も研究されています。
この研究ではLDL 130mg/dL以上を高LDLとし、日本人の40~69歳で43.2%が該当しました。認知症リスクは約1.3倍として計算されています。
■認知症の原因第2位は、運動不足
運動すると、脳への血流が良くなる、血圧や血管の状態が改善する、脳の神経の可塑性を保つといった作用が考えられています。逆に運動不足が続くと、高血圧・糖尿病などの血管リスクも増えやすくなります。Lancet委員会も、運動が血流や一酸化窒素などを通じて脳の機能を保つ可能性を挙げています。
日本の研究では「30分以上の運動を週2回以上、1年以上行っていない」という定義で、該当者が75.9%と非常に多かったため、認知症リスク自体は約1.2倍でも2位になりました。
そして、意外だった認知症の原因第1位は、
何だったと思いますか?
分かりますか?
少し考えてから、先をお読みください。
意外だった認知症の原因第1位は、
難聴だと言うのです。
音良 林太郎医師いわく、
■まずは、耳から脳への影響です。聞こえにくくなると、耳から脳に届く音の情報が減ります。すると不思議なことに、脳の負担はむしろ増えるのです。
かすれた音や雑音まじりの声から言葉を拾い上げるために、脳は欠けた部分を推理で補い続けなければなりません。この無理な働き方のしわ寄せが集まるのが、記憶の中枢である海馬のまわりだと考えられています。実際、日本人の集団を調べた研究では、聴力が悪い人ほど海馬が小さいという関係が見つかりました。米国の追跡調査でも、難聴のある人のほうが、脳の縮むスピードが明らかに速かったのです
■もうひとつ、耳が聞こえにくいと話すのが億劫になり、人と会う機会が減ります。米国や北欧の調査では、難聴のある人は仕事に就いていない割合が高いことがわかっています。そこから気分の落ち込み、意欲の低下、孤立へと進み、認知機能の低下につながっていくというわけです。日本のデータでも、難聴のある高齢者は付き合いのある人の数が少なく、特に家族以外との関わりが目立って少なくなっていました。
では、補聴器をつければ認知症を防げるのでしょうか?
2024年のランセットの報告では一歩前進しました。「補聴器が認知症のリスクを下げるという結果は一貫しており、支持できる」とされました。
また、70代から80代の難聴の人(977人)を3年間追いかけた米国の研究では、集団を〈補聴器を使うグループ〉と〈健康の話を聞くだけのグループ〉にランダムにくじ引きで分けて比べた結果、心臓や血管の病気のリスクが高い人においては、補聴器をつけたほうが3年後の認知機能の落ち込みが48%も小さかったのです。
日本のデータもあります。日本人の集団を調べた研究では、中等度の難聴があっても補聴器を毎日使っている人は、認知機能の低下がはっきりと抑えられていましたまた、大学病院7施設の共同調査で補聴器を始めた人たち(平均77歳)を調査したところ、6カ月後には段取りをつけて物事を進める力が上がっていました。
なので、親が最近、耳が悪くなったと感じ、
認知症にならない様に思うなら、補聴器を買ってあげるのも良いかと思います。
私も、もっと早く知っていれば、母に補聴器を買ってあげたのに。と思いました。
END
参考:医師音良 林太郎さんの論文。
