●お腹が大きくなる病気。
この話は霊能者の宜保愛子さんが講演会でお話しされたものです。
ある時、ご近所に住むママ友の紹介で、
一人の若い女性が宜保愛子さんの家に相談に見えたそうです。
(宜保さんにもママ友がいらっしゃったのですね。)
その若い女性の方は、みるからにお腹がやや大きく妊娠されている様でした。
「あら、おめでたですか?」と声をかけると、
女性は、黙っています。
「妊娠じゃないの?」と問い直すと、
「実は・・・」と話し始めました。
「バカバカしいと思われるかもしれませんが、
私、なぜかお腹の病気ばかりが続くんです。」と言う。
そこで詳しく話を聞くと、
最初にお腹が大きくなったのは、約3年前の事だと言う。
お腹が大きくなったので、医者に行くと、子宮内膜症と言われたという。
結局手術で治してもらったのだが、
その1年後にまた、お腹が大きくなったので、医者に行くと、
今度もまた病気で、卵巣嚢胞だという。
また手術で治したもらった。
そしてその1年後、またお腹が大きくなったので、医者に行くと、
今度もまた、妊娠ではなく、子宮筋腫という診断。
今回も2週間後に手術という事になったのですが、
夫と首をかしげ、
「なんで自分ばかりが、こんなお腹の病気になるんだろう。
それも、毎回違う病名で・・」
と不思議というか不安になったと言う。
さて、この時点で、
この事件の真相が予想出来る方は、いますか?
出来たら、貴方は凄いです。
ヒントは、この事件と言ったところでしょうか。
少し考えてから、先をお読みください。
さらに話を聞いていくと、
彼女は、健康だけが自慢で、
今まで病気らしい病気は一度もした事が無いと言います。
ところが、今の一軒家に引っ越した途端に、
お腹の病気が始まったのだと言うのです。
こういう場合、占い師としても、
原因は引っ越した家にあるとピンと来ますが、
やはり宜保愛子さんもそう感じ取ったのでしょう。
幸い宜保愛子さんの家から400m位しか離れていない
歩いて行ける距離だったので、
引っ越したというその家を一緒に見に行くことになりました。
そこは、中古の大きなお屋敷でした。
部屋数が7つもあろうか思える家でした。
大きな立派な玄関の正面に広い廊下があり、
ご主人が出迎えてくれました。
さっそく応接間に案内され、ご主人からもお話を聞きました。
奥さんと話していた時もそうでしたが、
ご主人と話していても、いつもの様に相談者の後ろに霊が立つ事も無く、
霊視によって、不思議な光景が浮かぶ事もありませんでした。
何も浮かばないし、何も見えないので、どうする事も出来ません。
結局お茶だけ頂いて、帰る事に・・・
再び大きな玄関に行き、不安そうなご夫婦に、
「結婚前は病気ひとつしなくても、
結婚すると、思わぬ病気になったりするものですよ。」
と言って安心させてあげようかと、思ったその時でした。
帰ろうとする私のスカートを、後ろから誰かが引っ張ったのです。
すぐに後ろに手をまわして、誰が引っ張ったのかつかもうとすると、
何となくつかんだと思ったのですが、私の手をすり抜けた感じがあっただけで、
振り向いても何もありませんでした。
引っ張られたのは、気のせいだったのか。と思い直し靴を履こうとすると、
再び私のスカートを、後ろから誰かが引っ張ったのです。
今度は、すぐに後ろを振り向くと、
何か影の様なものが、ササッと逃げていく気配がありました。
何かいる!
この家には、何かいる!
しかし、それが何なのか、見当もつきません。
何しろ、先ほどまで霊視では何も浮かばなかったのですから。
霊の強い力は、あまり感じられません。
初めは動物霊かしら、とも思ったのですが、
それにしては、さっきつかみかけたヌルりとした感触は、
とても気持ちが悪いものでした。
そこで、逃げて行った廊下の方向に行ってみる事にしました。
廊下をどんどん進んでいくと、
一番奥の部屋あたりで消えた様な気がしました。
そこでその部屋を開けてみると、
そこは畳の部屋でタンスやまだ開けていない段ボールなどが置いてあるだけでした。
ご主人いわく、普段この部屋はあまり使っていないと言います。
ざっと部屋を見まわしたところ、押し入れに何を感じました。
ご主人に頼んで、押し入れを開けてもらいました。
しかし、何もいません。
でも、直観ですが、何かがこの押し入れに居る感じがします。
そこで、ご主人と奥さんに、
押し入れに入っている物を1つづつ出してもらいました。
押し入れの下の段に入っていたスーツケースも1つ1つ開けてもらいました。
押し入れの上の段に入れてあった座布団や毛布なども全部出してもらいましたが、
何もいません。
しかし、この押し入れです。
何かに呼ばれている様な、何かに引っ張られている様な気が、
この押し入れからするのです。
空になった押し入れを隅から隅まで見たのですが、何もありません。
上を見上げました。
もしかして、天井裏?
ご主人の許可をえて、押し入れに上って、押し入れの天井の板をずらしました。
すると、そこには大きな壺の様な物があります。
これは何だろう? と、そっとその壺に手を触れた瞬間でした。
突然、私の手を何かがつかんだのです。
「ギャー!!!」
と叫んで、手を放そうとしても離れません。
私は壺をつかんだまま、ガタガタと体が震えて立ちすくむだけでした。
私の異変に気が付いたご主人が押し入れに上がって来てくれて、
私がつかんでいる壺を引っ張ってくれました。
すると、一緒にドスンと押し入れの中に転んでしまいました。
さっきまでつかんでいた壺は、二人の手から床に落ち、
壺が割れて、中から何か出てきました。
「ギャー!!!」
3人ともそれを見て叫んでしまいました。
なんと割れた壺から出てきたは、人間の骨と頭蓋骨だったのです。
大きな壺は多分、味噌瓶でしょう。
頭蓋骨や骨が入った味噌瓶は他にも2つあり、
合計で3つの人骨が天井裏に隠されていたのです。
その後、警察を呼んで調べてもらった結果、
3つの人骨とも生まれた間際の胎児の骨で、
多分、前に住んでいた人の子供だろうとの事でした。
ただ、前の住人の女性は亡くなられていて、今となっては誰の子か証明は出来ません。
現代であれば、DNA鑑定で骨から親が判定出来る可能性があるのですが、
当時は、まだDNA鑑定が確立されていませんでした。
その後しばらくして、相談にみえたご夫婦が遺骨を供養して、
無縁墓地に入れてあげると、お腹の病気が自然と治ったと言い、
検査したお医者様も驚いていたと言います。
そうして3回目の手術は、しなくて済んだそうです。
宜保愛子さんいわく、
3人の胎児たちは、なんとか安住の地をえたくて、
この家の人に自分たちを探し出して欲しいと、
まるで子供が生まれる様な1年ごとのタイミングで3人分の3回、
霊障を起こしていたのでしょう。
END

