●コインの声。
コインの声。
日本で言うなら、小銭の声。
今から25年以上前の事ですが、
アメリカで、grief support volunteer(グリーフサポート・ボランティア)
というものがありました。(今でもあるでしょう)
グリーフサポート・ボランティアと言うのは、
交通事故などで、若くして両親を亡くした子などの遺族支援やサバイバー支援の為に
ボランティアとして関わった人達の事を言います。
その集まりに、アメリカの霊能者の方も参加した事があります。
霊能者の方が相談にのった子の中に、
1ヶ月前に両親を交通事故で同時に失い、
未だに失意の中にいるという女の子を励ました事があったそうです。
その子は、もう一人ぼっちになってしまい、寂しくて死にそうだと言いました。
そんな彼女に霊能者の方は、
「愛するお母さんとお父さんを同時に亡くしたのは、とても辛い事でしたね。
でもね。
今でも貴方は、一人ぼっちじゃないのよ。
お母さんとお父さんは、今も貴方と一緒にいるのよ。
今日の朝も貴方と一緒にキッチンテーブルに座っていたし、
貴方と一緒に、いつもの場所に座ってテレビを見ているのよ。」
すると子供は、「ウソだぁ」
「本当よ。
時々、お母さんやお父さんの匂いがする時あるでしょ。
お母さんやお父さんは、今でも側にいるという事を色々な方法で、
貴方に知らせようとしているわ。」
霊能者の方いわく、
亡くなった人は、愛する人に向けて、
■生前つけていた香水の匂いや、タバコの匂いを漂わせたり、
■夢に現れたり、
■ふいに貴方の好きな曲をテレビやラジオで流してくれたりすると言う。
しかし、子供は「信じられない」と言う。
そこで、霊能者の方が霊視をしました。
そして、その子に2ドルを渡すと、
霊能者の方が、子供に、
「貴方、1週間後に誕生日だと言っているわ。本当?
これでケーキ屋さんで$1.99 のケーキを買ってみて。
貴方のお母さんが言うのよ。
今でもお母さん、貴方の側にいますよ。って。」
少女は、疑問に思いながらもケーキ屋さんに行って、
霊能者に言われた通り、$1.99 のケーキを買った。
ケーキ屋さんに2ドルを渡すと、
1セントコインのお釣りが来た。

少女は、霊能者が言われた通り、
その1セントコインを良く見たという。
その瞬間、
少女は泣き出した。
霊能者が言った事が本当だったのだ。
お釣りの1セントコインを裏返すと、
そこには、
少女の誕生日を祝う様に、
彼女の誕生年の刻印があったのだ。
1986年。

それを見た時、お母さんとお父さんの声が聞こえた様だったと、
手紙にあった。
「お誕生日、おめでとう。honey」
END