●野良猫が多い理由。
今、猫ブームだと言う。
いまや猫を飼う家庭が犬を飼う家庭を上回り、
ワンちゃんのフード売り場よりも良い場所に猫のフード売り場が陣取っているという
その為か、猫さまの平均寿命も昭和後半から令和にかけて3倍以上も長くなっている。
そんな猫ちゃんたちは、野良が多い。
それには、1つ理由がある。
実は猫ブームは江戸時代にもあった。
江戸時代初期、まだ猫が貴重な存在だった頃の実話です。
当時の江戸は、人口も増え、深刻なネズミ被害に悩まされていました。
そこで、江戸幕府は猫を飼っている貴族に対して放し飼いを推奨し、
ネズミ捕りを行わせたのでした。
これが世に言う「猫放し飼い令」です。
これは江戸だけでなく、京都でも徳川家康の命により実施されました。
当時は首輪や紐をつけて室内で飼育する方法が一般的だったため、
放し飼いをきっかけに野生の猫同士の交流も盛んになり、
その結果、次第に野良猫の総数が増えていったのです。
つまり、猫を自由に外に放つ事で「ネズミ捕りパトロール」させたのでした。
ちなみに、猫ちゃんボランティアさんのお蔭もあって、
猫の譲渡数は平成初期と比べると10倍以上になっていて、
今や猫ちゃんを完全室内飼育する家庭が約8割になっているという。
かく言う私も1匹を保護猫ちゃんを譲渡してもらい、もう1匹は、
私の庭でうろうろして空腹だったまだちっさい子猫を保護したものです。
猫の話をしていたら、
ある猫にまるわる不思議な話を思い出しました。
これは、
霊能者の宜保愛子さんのお友達が体験した不思議なお話で、
宜保愛子さんが講演会で、こんな事もあるのよ。とお話されたものです。
ある時、時々宜保愛子さんの家にやってきてくれる近所のお茶友達が、
宜保愛子さんにこんな相談をしてきたそうです。
「宜保さん、聞いてくださいよ。
一昨日、不思議な夢を見たんですよ。
お祖母さんが夢に出てきて私に、こんな事を言ったんです。
お前は、もうじき死ぬかもしれないよ。
でも私には、その災難を助けてあげる事ができないんだよ。
だから、お前自身の手で自分を守らないといけない。
ただ、たった1つだけお前が助かる方法があるんだよ。
それは、私を信じて、毎日猫にエサをあげなさい。
そして可愛がってあげるの。
いいね。私を信じて・・・」
そう言って、夢は終わったという。
普段見る夢は、起きたらすぐに忘れてしまうのだが、
その夢は翌日になっても鮮明に覚えているのだという。
宜保愛子さんはその話を聞いて、
「そういう夢を見たら、大切にした方が良いわよ。
貴方のお祖母さんが言うように、
猫にエサをあげて可愛がってあげなさい。
きっと何かあるわよ。」とアドバイスしたという。
かと言って、当時の日本には余り猫を売っているペットショップもなく、
猫ボランティアさんもそういなかったので、
彼女は困ってしまったという。
そこで、時々庭を通り抜けているのを見かけた猫がいたので、
その猫が通った所に、小皿にお魚の切り身を置いておいたという。
しかし、猫ちゃんは来ず。
それでも、その方法しか思いつかず、
1日出しては回収して、少し焼きまた出すの繰り返し。
3日後、回収に行くと皿が空になっていたという。
「ああ、やっと気が付いて食べてくれたんだ。」
そう思って、また小皿にお魚を置いて出した。
やがて皿が空になる回数が増えていった。
そして、ある日、いつもの様に小皿を置きに行くと、
なんとあの猫が、キチンと待っていたという。
そう言えば、夢では、「猫にエサをあげて可愛がってあげなさい。」
と言っていたわね。と思い出し、
猫を撫でてあげようかと、ちょっと近づくと、
「シャーッ! カッ、カッ!」と歯をむき出しにして威嚇してきたという。
これでは可愛がろうと思っても可愛がれない。
猫好きの友人に相談すると、
猫にも色々な性格の子がいるから、
むやみに仲良くならなくてもいいんじゃないという。
しかし、普通は「シャーッ!」だけなのに、
「シャーッ! カッ、カッ!」って、珍しいわね。と言われた。
その後も、毎日夢を信じて、
その猫ちゃんに「シャーッ! カッ、カッ!」と言われながらも
エサをあげ続けたと言う。
ただ、特に悪い事は何も起きず、一か月が過ぎた。
その日は、珍しく実家に行く為バスに乗った。その帰りだった。
すっかり遅くなり、バスを一番先に降りると、早く家に帰らないとと、
バスの前を横切って、道路を横断しようとした時だった。
彼女の後ろから、「シャーッ! カッ、カッ!」という、あの猫の声が・・・
「エッ? なんでこんなところに?」
と思い止まって後ろを振り返ったという。
何もいない。
その瞬間だった。
彼女の目の前を車がもうスピードで通り抜けたのだった。
バスの陰で、もうスピードの車が走って来るのが分からなかったのだ。
もし、彼女が猫の声を聞いて止まらなかったら、
その車に轢かれていただろう。
END
