●貴方の家族を破滅させる「いいね」バイト。


今、時々流れる「闇バイト強盗」のニュースを見て、

きっと、多くの人は、こう思うのでしょうね。

「お金に困ったからって、

 そんな闇バイトに手を出すなんて、なんてバカなんだろう。

 自業自得だよね。」って。

 

まぁ大半はそうなんですけど、中には、違うケースも。それが下。






私が相談を受けている会社の従業員の息子さんが、

この程、気軽に小遣いが稼げると、

「いいね!」バイトを始めて、大変な事になりました。

今日は、新たな犠牲者が出ない為にも、それを公表したいと思います。







事の発端は、

息子さんがネットで、簡単なアルバイトの広告を見つけた事でした。

その広告によると、

何のリスクも無く、簡単に誰でも稼げるバイト。

空いた時間に、自宅で好きな時間に出来るバイト。

それは、ブログやYouTube・インスタなどを見て、ただ

「いいね。」やコメントをつけるだけでお金がもらえる。

という文言に魅力を感じて応募したと言います。

ちなみに、今は、突然貴方のスマホに、簡単に稼げる

 

「いいね」をつけるだけでお金がもらえるという広告が来るかもしれません。

 

また、「いいね!」と同じように、

指定された人を「フォロー」するだけでお金がもらえるというパターンも、

同じグループです。






私のこのブログにも「いいね!」をつけてくださっているかと思いますが、

それと同じ様に「いいね!」をつけるだけで、50円もらえるというのです。

(誰かをフォローするだけで50円もらえる。というパターンもあり)

 

それでお金がもらえるのですから、美味しいバイトに見えますよね。

 

 



つまり世にいう、「いいね」バイトです。


①■まず、先方が貴方に、指定されたブログやインスタに飛んで、

  「いいね。」もしくは、「コメント」をしてください。
と言ってきます。

②■「いいね。」をしたら、その証拠写真を撮って送ります。

③■一件の「いいね。」に対して、50円がもらえます。

  それが2件なら100円、3件なら150円がもらえます。


ここまでは、問題ありません。

問題はここからです。




報酬の50円をもらう為には、貴方は初対面の

見ず知らずの相手に、貴方の口座を教えないといけません。

そこで貴方は、相手に銀行口座か郵便局の口座を教えます。

すると、すぐに貴方の口座に50円が振り込まれます。


貴方はすっかり、その見ず知らずの相手を信用します。


再び、新しい依頼が来ます。

先方が貴方に、指定されたブログやインスタに飛んで、

「いいね。」もしくは、「コメント」をしてください。と言ってきます。

貴方は、再び「いいね」をして報酬をもらいます。


こんな簡単な仕事でお金をもらえるなんて、なんてラッキーと貴方は思うでしょう。


その後、貴方のコメントは素晴らしいとか、「いいね」のタイミングが良いなどと、

ほめられるかもしれません。いい気分になった貴方に、

もっと良い金額のコースに招待されます。

今度は、「いいね。」をするだけで300円もらえるというのです。

今までの6倍です。

断る理由はありません。貴方は即座にOKします。

あっと言う間に貴方は5000円以上を稼ぎます。


すぐに5000円振り込まれると思って、貴方は喜ぶでしょう。

しかし、ここから雲行きが怪しくなっていきます。


5000円を振り込むには、税金の納付の関係で、

貴方の証明書が必要になります。と言ってきます。

つまり、こういう事です。

相手が会社の場合、従業員に給料を払ったら、その事を税務署に報告します。

それと同じで5000円以上を払う為には、

 

誰に払ったのか税務署に報告しなければならないので、必要だと言われます。



貴方は説明を聞き、良く分からないけど、なるほどと思い、

次の内のどれかの証明書をスクショして送ります。

■運転免許所か
■マイナンバーカード

ようやく5000円が振り込まれて、貴方は嬉しくてホクホク顔です。

ここまでで、色々な雑談やアンケートなどで、

 

貴方の家族構成などを何気なく聞いてきます。

「一人暮らしなんですか?」とか「家族とご一緒に暮らしているんですか?」など。


次に来た仕事は、「いいね」バイトではありませんでした。

お近くの売店で「黒い手袋」を買って、

 

ある住所に送って欲しいという謎の仕事。

報酬が2000円なので、疑問に思いながらも貴方は手袋を買って

 

指定の住所に送ります。

2000円が振り込まれて、貴方はホクホク顔です。


1週間後、

 

テレビである一軒家に闇バイトグループの強盗が入ったというニュースが流れます。

きっと貴方はそのニュースを見ても他人事でしょう。




しかし、次の仕事は、犯罪に関係する仕事を頼んできます。

例えば、

■犯罪をした人に報酬を支払う役とか、
■銀行から騙し取ったお金を引き出す(出し子)
■強盗の見張り役。
■強盗現場への運転手役。
■強盗に使う車の提供。


当然貴方は、「そんな事は出来ません。」と言うでしょう。

でも相手は、犯罪グループです。

「もうあんたの住所も名前も分かってんだよ!!

 今からそっち行って、あんたの両親殺すぞ!!」と言ってきます。

 

ちなみに、貴方の生年月日や住所などから、

預金口座の暗証番号が分かられたら、貴方の口座のお金は全部引き出されるだけでなく、振り込み詐欺の口座に利用されてしまいます。



最後の決め手は、これでした。

「一昨日、一軒家に強盗が入ったのをニュースでやったろ、

 あの時、強盗が使った黒手袋は、お前が用意したもんだからな。

 もうお前は、俺たち強盗団の共犯なんだよ!


結局息子さんは、強盗の見張り役をせざるおえなくなり、

その後、警察に捕まってしまったのです。


皆さんのご家族も、

 

「いいね」バイトや、「コメント」バイト

「フォロー」バイトには気を付けてくださいね。


END