●みかんとイチゴ。
正月と言えば、みかんでしょうか。
こたつに入って、テレビを見ながらミカンを食べるって、いいですよね。
皆さんも食べている事でしょう。
そもそも、なんで正月にみかんなのでしょうか?
昔、遣隋使、遣唐使による中国大陸と交流があった時代、
橙(だいだい)が九州に持ち込まれるようになりました。
橙は木から落ちずに大きく実が育つため、
家が大きく栄えるとして縁起が良いとされた上に、
中国では古くから漢方薬の原料で、香りも良く
発汗、強壮、消化、食欲増進に効果があり不老長寿の果物だったので、
天皇にも献上されました。
ちなみに、橙(だいだい)は、「代々」とも書き、
親から子へ、孫へと「代々」続く事に例えられ、とても縁起のよい果物でした。
そんな縁起の良い橙を一年の初めの正月に、餅の上に乗せお供えしたのです。

しかし、橙はやや大きいので、
餅の上に乗せていると、ちょっとした事ですぐ落ちてしまい。
これでは何か縁起が悪いとなり、同じだいだい色のミカンを乗せる様になりました。

ミカンの旬は、11月~1月なので、それも丁度良かったのです。
そんな正月に食べるミカンはビタミンCが多く、美肌作りに役立つだけでなく、
ビタミンCは、免疫力をアップし、風邪予防、疲労回復、抗がん作用などの病気を
予防する効果があります。また、肌のハリを出し、シミを予防する効果があります。
今流行しているインフルエンザや風邪の予防になります。
ミカンのビタミンAも、免疫力をアップし、風邪予防、疲れ目予防、抗がん作用など
の病気を予防する効果があり肌も丈夫にします。
β-クリプトキサンチンは、抗酸化作用が高く、体の中でビタミンAに変換され、
髪の毛や皮膚、爪などの細胞を活性化が期待できるのでアンチエイジングの効果があります。
特に閉経後の女性でみかんをよく食べる人は、
骨粗鬆症の発症リスクが低いことがわかっています。
そして、ミカンのクエン酸は代謝をアップさせ、脂肪が蓄積しにくい体作りにして、
いつまでも若々しい体にします。
また、カリウムも豊富に含んでいて、ナトリウムを摂りすぎた時に、
余計な水分を体の外に排出することで、むくみ予防と改善にも期待できます。
しかし、ミカンで一番食べて欲しい所は、

実は、ほとんどの人が残している薄皮と白いスジなのです。
薄皮と白いスジには、
食物繊維だけでなくペクチン、ヘスペリジンが多く含まれています。
ペクチンには、糖分がゆっくり吸収され肥満予防の効果や、
腸の有害物質とくっついて便として体の外に出る働きがあり、
腸内環境が良くなり、便秘の解消や吹き出物の予防になります。
その量は、袋には実の約50倍、スジには実の約100倍も含まれているのです。
ビタミンPの一種であるヘスペリジンは、
毛細血管を強化し、血圧を下げる効果があり、血流を改善し、
中性脂肪を分解する効果があるとされています。
またミカンの食物繊維の半分は白いスジと薄皮なのです。
つまり、ミカンの白いスジと薄皮を食べる事で、
活性酸素が増えすぎるのを抑える抗酸化作用があり、
血管を拡張させることで血流を良くする作用があります。
簡単に言うと、
ミカンの白いスジと薄皮を食べる事で、
アンチエイジングと老化防止に効果があるという事です。
ここまで読むと、そんなにミカンが良いなら、
沢山食べようと、1日10個くらい楽勝に食べてしまいますよね。
でも、実はミカンの食べ過ぎは良くないのです。
食べ過ぎると、腹痛や下痢、肌が黄色くなったりします。
手のひらが黄色くなる(柑皮症)ことがあります。
そこで問題です。
ミカンは、1日何個なら食べていいでしょうか?(多くの栄養士が推奨)
少し考えてみてから、先をお読みください
多くの栄養士が推奨する
ミカンは、1日何個なら食べていいか?
それは、1日2個だそうです。

最後に、苺(イチゴ)についても触れておきましょう。
イチゴには美肌の効果が期待できるビタミンCの量は果物の中でトップクラスです。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、コラーゲンの生成に関わりがあるので、
美肌にも効果があります。
また、ポリフェノールの一種のアントシアニンが含まれ、
老化の原因となる活性酸素を除去するはたらきがあります。
イチゴには葉酸も含まれ、貧血を予防します。また細胞の新生にも関わり、
遺伝情報をもつDNAの合成にもかかわり重要な役割を担っています。
胎児の発育に必要で、妊娠を希望する女性は妊娠前からの摂取が推奨されています。
つまり、イチゴも老化を予防する果物なのです。
そんなイチゴは、1日8個食べるのが良いと言います。(栄養士)

イチゴを買うと、イチゴには、緑のヘタがついていますよね。

イチゴを食べる時、このヘタを取って食べる訳ですが、
さて、ここで最後の問題です。
イチゴを水でサッと洗う時、
イチゴの緑のヘタは、取って洗った方がいいでしょうか?
それとも、緑のヘタがついたまま洗った方がいいでしょうか?
少し考えてみてから、先をお読みください
答えは、
緑のヘタがついたまま洗った方がいいです。

イチゴに含まれているビタミンCは水溶性で水に溶けやすいため、
水で洗うときにはヘタをつけたままの方がビタミンCの流出を防ぐことが出来ます。
もし、ヘタを取ってから水で洗うと、
水に溶けやすいイチゴのビタミンCが流出してしまうだけでなく、
せっかくのイチゴも水っぽくなってしまい味が落ちてしまうのです。
洗う時は、ヘタがある状態でしましょう。
END
参考:yoga https://yogajournal.jp/25930