●膀胱癌。(ぼうこうがん)
今日は何を書こうかと、ニュースを見てみると、
秋田市出身のフリーアナウンサー・小倉智昭さん(77)が9日午後、亡くなられた。

人気アナウンサーで病と闘いながら医療フォーラムなどで多くの人に
勇気を与えていただけに残念です。
そもそも小倉智昭さんにガンが見つかったのは、
2016年5月の事でした。
ある日、尿に赤い唐辛子みたいなものが浮いているのを発見した。
その事をホームドクターに相談し細胞診をした結果、
膀胱がんの可能性が高いと言われたのです。
「最初に内視鏡でがんを取った時、
(医師から)『全摘しなさい』と言われたが、
小倉智昭さんは、すぐには摘出せず、
SNSやネットの情報を信じて2年半もの間、
摘出手術を先延ばしした。
具体的には、別のクリニックで海外から輸入した点滴での治療を始めました。
後に小倉氏は、
「(全摘を)先延ばしにした2年半の間に転移したのかもしれない。
最初から手術をしていれば、こんなに苦労することもなかった。」
と後悔している。と語った。
全部切らなくても大丈夫だろう。その判断が転移を招いてしまった。
2年後の18年11月、膀胱から大量出血。
「当時出演していた番組の開始直前に便器を真っ赤にするくらいの血尿がありました
さすがに手術を決意しました。」
内視鏡手術を2度受け、治療を進めてきたが筋肉層にまで入り込み、
前立腺や尿道の方にも広がりを見せたため、
転移を防ぐため18年11月には膀胱の全摘出手術を受けた。
しかし、21年秋には肺転移が見つかった。
がんが発生した部位だけでなく他の臓器に転移した状態のためステージ4と診断された
ちなみに、小倉さんと逆の判断をしたのが演出家・宮本亞門さん。

2019年に前立腺がんが発覚した。
やはり宮本亞門さんも小倉さんと同じように、
全摘するか否かでぎりぎりまで迷ったという。
「私に前立腺がんが見つかったのは、バラエティー番組『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)で人間ドックを受けたのがきっかけでした。番組で検査ができるならばお得だと、軽い気持ちで受けたのです。
ところが検査を受けた翌日、事務所のスタッフから『亞門さん、すぐ病院にいってください!』と連絡を受けた。その勢いに押されるように病院でより詳しい検査を受けたところ、ステージ2の前立腺がんだと告知されました。
振り返ってみると、思い当たる節はあった。2年前から、人間ドックの検査結果表には前立腺特異抗原(PSA)の異常値が示され、要再検査と書かれていた。それにもかかわらず、自分はがんにはならないと高を括っていたのです」
全摘か放射線治療か、本当に悩みました。その末に私が決断したのは、全摘手術だった。転移や再発のリスクを少しでも減らしたい一心だったのです。
幸い、現時点では他のところへの転移は見つかっていません。」
お医者さんいわく膀胱癌の初期症状は、
①■血尿が出る
血尿は肉眼でも血が混ざっていることがわかる「肉眼的血尿」が
多く膀胱がん患者さんの約80%がこのタイプで、
膀胱炎症状は20~30%の人に見られるとされています。
血尿は排尿時の痛みや違和感は伴わないことがほとんどで、
排尿終盤ころが赤くなる終末時血尿のパターンが多いようです。
ただ、血尿には肉眼ではわからず顕微鏡で発見できる顕微鏡的血尿(尿潜血陽性)
もあり、膀胱がん患者さんの6.4%に見られるため注意が必要です。
②■残尿感がある。
膀胱がんにかかると、腫瘍が膀胱粘膜を刺激するため残尿感が残ります。
たとえ膀胱がんが原因でないにしても、慢性前立腺炎・膀胱炎・尿道炎・糖尿病
といった病気にかかっている恐れもあるので専門の医師の診断を受けてください。
また逆流性食道炎・慢性胃炎・大腸炎・胆のう炎・膀胱炎など炎症持病がある人
がなりやすいともいわれています。
では、貴方や貴方の両親が膀胱癌にならないようにする為には、
どうしたらいいでしょうか?
①■塩分の摂取過多を避ける。
②■野菜を食べる。
具体的には、膀胱がん予防のためにアブラナ科の野菜。
例えばブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワーなどは、
膀胱がん予防に役立つ。これらには抗酸化物質や抗炎症成分が豊富で、
がん細胞の増殖を抑制する可能性があります。
③■柑橘類の果物の摂取がおすすめです。みかんやオレンジ、レモン
柑橘類などに含まれるカロテノイドが特に注目されています。
アルファカロチン、ベータカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンなどの成分は、
膀胱がんのリスクを低減する可能性があります。
ヨーグルトなどほかの健康的な食品も組み合わせて摂ることが大切です。
④■膀胱がん予防において、ワラビやゼンマイの摂取には注意が必要です。

これらの山菜にはプタキロサイドという物質が含まれており、
膀胱がんのリスクを増加させる可能性があります。
ただし、適切なあく抜き処理を施すことで、通常の食用頻度では問題ありません。
山菜の過剰摂取は避け、特に膀胱がんリスクが高い人は摂取に慎重になるべきです。
⑤■アルコール摂取は特にアジア人男性に膀胱がんリスクをもたらす可能性が高い。
アルコールはアセトアルデヒドに分解され、発がん性があると考えられています。
多くの日本人はアセトアルデヒドを十分に分解できず、
顔が赤くなる人ほどリスクが高まります。
特に顔が赤くなる人は警戒が必要です。
飲んで帰ってきた人の顔が真っ赤なら、飲酒は控えめにをアドバイスした方が良い。
お酒を飲んでもいいけど、赤くなったらストップサインかも。

END
参考:
Medical DOC https://medicaldoc.jp/special/ogura_bladder-cancer/
講談社ホームページ https://gendai.media/articles/-/88887?page=2