認知症に良い食事・悪い食事。


厚生労働省の調査によると、

現在、日本には、約520万人の認知症患者がおり、

さらに約400万人の軽度認知障害(MCI)の方がいます。

また、医者に行っていない隠れ認知症も300万人以上いると推定されます。

つまり、

日本人の65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症になります。


ここで最初の問題です。

認知症になるのは、どちらが多いでしょうか?

①■男性。
②■女性。

少し考えてみてから、先をお読みください



























日本経済新聞によると、

認知症になるのは、女性の方が多いです。

85~89歳の場合、女性が37.2%で、男性の25.2%

90歳以上でみると女性は55.1%で、男性の36.6%





その理由として考えられるのは、

①■女性の方が長生きだから。男性は認知症になる前に過労死など。

②■仕事をしないで自宅で生活する女性高齢者は社会的なつながりが薄いから。

の2つの理由が指摘されました。


実は、私の母も認知症です。

(●母が認知症になった。https://ameblo.jp/hirosu/entry-12315757690.html  )

ちなみに、父は脳を検査したら、

 

いつ認知症になってもおかしくないと言われましたが、

その兆候は表れず、結局肝臓がんで亡くなるまでボケませんでした。



そんな訳で私は認知症に良い食事。悪い食事も勉強しました。

そこで、今日は認知症の親を抱えている人や、

今後、認知症になりたくないという方にも参考になるかと思い、

認知症に良い食事。悪い食事を書いてみたいと思います。


その答えを読む前に、問題です。

認知症に良い食事。は何だと思いますか?

認知症に悪い食事。は何だと思いますか?

想像してみてください。

少し考えてみてから、先をお読みください






















では、まず、

認知症に良い食事から。


認知症は脳の病気ですから、当然脳に良いものが連想されますね。

そうです。脳に良いものと言えば、テレビでも有名な

DHA(ドコサヘキサエン酸)ですね。


色々な研究で、DHAは脳の構造や機能を支えていることが判明しています。

DHAの血中濃度が低いと認知機能も下がってしまう事が分かっています。

また、DHAは、脳細胞同士が情報のやり取りを助け、DHAを摂取することで、

脳細胞同士をつなぐ新たな情報回線が作られ、脳の働きが活性化し、

記憶力、集中力などの脳機能を高める事が出来るのです。




しかし、DHAは人間の体内では作る事が出来ません。

つまり、DHAは食事から摂取するしかない
のです。


という訳で、認知症に良い食事のトップバッターは、

DHAと言えば、青魚ですね。

青魚と言っても、ピンとこない人もいるかもしれませんから具体的に言うと、

■秋刀魚(さんま)、

■鯵(あじ)、

■鰯(いわし)、

■鯖(さば)

です。

お好きな魚を食べてください。

ただ、難点が1つあります。

それは、DHAは、料理する時、やっかいで、

水に溶けやすく
熱に弱いのです。

なので、魚を煮たり焼いたりすると、

DHAが20%も減ってしまうのです。


そこで私がお勧めするのは、

缶詰で食べる事です。

缶詰なら料理も余りせずに食べれて、DHAも余り減っていません。

■秋刀魚(さんま)、

■鯵(あじ)、

■鰯(いわし)、

■鯖(さば)


次にお勧めの食べ物は、

緑黄色野菜豆類です。

緑黄色野菜と豆類も認知症予防効果があります。


緑黄色野菜と豆類には、葉酸が含まれています。

葉酸は、DNAやアミノ酸の合成に必要な栄養素で、

葉酸が不足すると、動脈硬化や

アルツハイマー病の原因の1つであるアミロイドβの蓄積を促進させます。

つまり、緑黄色野菜や豆類を食べることで、

脳血管性認知症やアルツハイマー病を予防することができます。

ちなみに、緑黄色野菜・豆類と言っても沢山ありますが、私がお勧めするのは、

緑黄色野菜では、ほうれん草、モロヘイヤ、パセリ

豆類では、納豆、枝豆、そら豆に葉酸が多く含まれています。





次に、抗酸化作用のある栄養素も認知症予防に効果的なので、

抗酸化作用のあるポリフェノール

ポリフェノールは緑茶やコーヒー、赤ワインに含まれています。

抗酸化作用を持つビタミン。

お勧めするビタミンは、ビタミンAとビタミンDです。

ビタミンA=にんじんやほうれん草、鶏レバー、豚レバー、バター

ビタミンD=乾燥キクラゲ、干ししいたけなどのキノコ類には、ビタミンDが多く含まれています。

ちなみに、ビタミンDは日光を浴びることにより体内で作ることもできます。

なので、認知症になった親を時々太陽が当たる場所に座らせるのも良いですよ。


最後に、

私がお勧めする認知症予防料理は、カレーライスです。

カレーライスのカレーには、ウコン(ターメリック)の成分の1つである

クルクミンが含まれています。

 

ウコンはあのカレーの黄色い色をだしているやつですね。

クルクミンには、アミロイドβの蓄積を抑え、

すでにできてしまった老人斑を分解してくれる作用があるのです。


カレーにつきものなのが、ご飯ですが、

お米には、フェルラ酸と呼ばれる認知症予防効果のある成分が含まれています。

フェルラ酸は、「ぬか」に多く含まれています。

しかし、私たちが普段食べる白米は、その「ぬか」を

精製段階で除去してしまい私たちが食べる時には、フェルラ酸はごくわずかになっています。

そこで私がお勧めするのが、玄米です。

玄米は「ぬか」を精製段階で除去してしまう前の段階のお米なので、

フェルラ酸と呼ばれる認知症予防効果のある成分が含まれたままの状態です。


なので、極論を言うと、

カレーライスのご飯を玄米にして、

カレーの中に、青魚の缶詰と干ししいたけ・にんじんを入れて作る。というもの。

そして飲み物は、緑茶やコーヒー、赤ワイン・牛乳でしょうか。
牛乳や乳製品をたくさん摂る60才以上の女性は、認知機能の低下リスクが20%低下。(国立長寿医療研究センター)


油を使うなら、オリーブオイルかアマニ油




最後に、

■認知症に悪い食事。は、


●牛や豚、羊の肉をよく食べる人
●ドーナツ・菓子パン
●ケーキ
●マーガリンやラード(バターがお勧め)
 マーガリンやラードの飽和脂肪酸は、血液をドロドロにしてしまう
●お酒を飲みすぎると約30%危険値上昇


シンガポールの研究では、

牛や豚などの摂取量が最少だったグループと比較すると、

最多だったグループは認知機能障害のリスクが16%高かった。

それに比べて、鶏肉は摂取量と認知機能との間に相関関係は認められなかったという



つまり、肉を沢山食べるなら鶏肉ならボケない。


ケーキが好きな女性も多いかと思いますが、

糖尿病になりやすい食べ物は、認知症にも悪い食事となります。

なぜなら、

糖尿病があると、アルツハイマー病に2倍なりやすくなり、

糖尿病があると、脳血管性認知症にも3倍なりやすくなるからです。

 

でも、ケーキは美味しいですよね。

 

止められない人は、せめてケーキを食べる時は低脂肪牛乳を飲むなど工夫をしてみては。


普段の食事に参考になれば幸いです。


END