引っ越しする時の仏壇の扱い


今、4月なので、引っ越しなどを考えている方は多いかと思いますので、

今日は、その引っ越しの中でも、

一番難しい仏壇の引っ越しについて書いてみましょうね。


まず、お金持ちの方や、お金に余裕のある方は、

①■ご贔屓のお寺に、仏壇の引っ越しの事を相談し、

  引っ越しの時に仏壇の魂抜きをしてもらう。

②■仏壇専門の引っ越し業者を選ぶ。

③■引っ越した後に、現地の僧侶の方に仏壇の魂入れをしてもらう。


お金のある方は、問題無いでしょう。





今日は、お金の無い方の為に詳しく書いてみようと思います。

①■安い引っ越し業者を使う。

②■ご贔屓のお寺も無く、仏壇の魂抜きも出来ない。

③■魂入れを僧侶に頼めない。


そういう方は、下の様な手順を踏むと思いますが、

下の手順の内、間違いを探してみてください。

なお、間違は4つあります。



①■引っ越しが決まったら、

  まず引っ越し業者を選ぶ。

②■仏壇と書いた段ボール箱を決めて、

  仏壇の中身を全部それに入れるのだが、

③■その前に、仏壇の中の物を新聞紙でくるんで、

  壊れないように慎重に段ボールの中に入れる。

④■仏壇の扉を閉めて、あとは引っ越し業者に任せる。

⑤■仏壇と仏壇の中身が入った段ボールは、

  なるべく一緒に運んでもらう。

⑥■仏壇が引っ越し先に着いたら、

  西向きに設置してもらった。(仏壇の中のご本尊が西を見る形)


さて、上の6つの内、間違いは4つですが、

多分、全部分かる人は1人もいないでしょう。

そのくらい、仏壇の引っ越しは難しいものです。


でも、少し考えてみてから、先をお読みください。






























間違っているものは、赤くなっています。


①■引っ越しが決まったら、

  まず引っ越し業者を選ぶ。


②■仏壇と書いた段ボール箱を決めて、

  仏壇の中身を全部それに入れるのだが、

③■その前に、仏壇の中の物を新聞紙でくるんで、

  壊れないように慎重に段ボールの中に入れる。

④■仏壇の扉を閉めて、あとは引っ越し業者に任せる。

⑤■仏壇と仏壇の中身が入った段ボールは、

  なるべく一緒に運んでもらう。


⑥■仏壇が引っ越し先に着いたら、

  西向きに設置してもらった。(仏壇の中のご本尊が西を見る形)







まず、

①■引っ越しが決まったら、

  まず引っ越し業者を選ぶ。

は、間違い。

引っ越しが決まったら、まずご先祖様に報告です。

少なくとも引っ越す3日前には、仏壇に報告し、引っ越し先も言います。

特に住んでいる家が、亡くなったご先祖様が建てた家なら、

引っ越す前に、お墓参りして、売る事を謝り許してもらう事をしないと、

なにか悪い事が起きる事がよくあります。



次に、

③■その前に、仏壇の中の物を新聞紙でくるんで、

  壊れないように慎重に段ボールの中に入れる。

も間違いです。

新聞紙などの印刷物は仏様の梱包に使うのは良くありません。

まずインクが付いたり、嫌な臭いがしたり、

たまたま殺人や死亡の記事の部分が仏具に面していたら良くありません。

仏具の梱包には、綺麗な布やタオルを使いましょう。

④■仏壇の扉を閉めて、あとは引っ越し業者に任せる。

も間違い。

仏壇の扉は、ただ閉めただけでは不十分です。

トラックが揺れている間に、扉が開いてしまったり、

運んでいる最中に開いてしまう事があります。

もし、引っ越し途中で仏壇の扉が開いてしまうと、

その時、仏壇の中に魔が入ってしまい、

引っ越し先で悪い事が続けて起きてしまう事もあります。

霊能者の宜保愛子さんいわく、

仏壇を引っ越しする時は、中身を出した後に、

右手一杯の塩を破れないビニール袋に入れて、輪ゴムでよく封をしてから、

仏壇の中に入れ、扉を閉めたら、

引っ越しの途中で扉が開かないように、しっかり扉を縛っておかなければならない。


と注意しています。

⑤■仏壇と仏壇の中身が入った段ボールは、なるべく一緒に運んでもらう。

も間違い。

仏壇と仏壇の中身の仏具は、業者の方に運んでもらってもいいですが、

仏壇の中のご本尊とお位牌は、必ず家族の誰かが運ぶ事です。

(霊能者の江原啓之さん)


さて、多分、ほとんどの方は、

⑥■仏壇が引っ越し先に着いたら、

  西向きに設置してもらった。(仏壇の中のご本尊が西を見る形)

が間違いだと思ったかと思います。

確かに、通常は、

一番良いのは、東向きか、東南向きか、南向きですが、

西向きも悪いとは言えません。

お釈迦様生誕の地・ネパールのルンビニは、

 

日本から見ると西の方角にあたるので、

 

そのルンビニの方向を向かしているという意味にしているなら良いのです。

また浄土真宗では西を守るとされている阿弥陀如来が作られた極楽浄土を

西方浄土と呼ぶので仏壇が西を向くのが良いともされています。


ただ、北を向くのは良く無いとされています。(宜保愛子・江原啓之)






さて、最後に、

引っ越しをする時、

どうせなら新しい仏壇を新調するという方もいらっしゃるでしょう。

なにしろ、仏壇があるだけで1・2万円引っ越し費用が増えたりします。

大きい仏壇の場合10万円追加になったというケースもあります。


新しい仏壇を新調する場合、

お金がある方は、僧侶に頼んで仏壇の魂入れをすれば良いのですが、

お金が無いという人の為に、

自分で仏壇の魂入れをする方法を書いて終わりに致しましょうね。





①■まず、自分で半紙と筆ペンを買ってきます。

②■お経を半紙に写経します。(なるべく、その家の宗派の)

③■仏壇の中にその写経を3日3晩以上入れておきます。

④■扉をしっかり閉めて、ぜったいに開かないように縛っておきます。

⑤■写経を取り出し、同時に代わりにご位牌を仏壇に入れます。

⑥■写経を外で燃やしてお焚き上げします。

これで正式に僧侶に頼んでお経をあげてもらったのと同じ効果になります。

(宜保愛子)


END