●ダーツの呪い。


この話は、まだ私がアメリカに居る頃の出来事です。

皆さんは、ダーツというゲームをご存知だと思います。

ダーツという矢を投げて、点数を競うゲームです。

当時アメリカでも流行っていて、バーに行くとダーツがあったりしました。





そんなダーツを使って、呪いが出来ると知ったのもその時です。

ある時、霊能者の所に一人の男性が相談にみえました。

相談内容は、頭に針が刺さった様な痛みと頭痛がする。

というものでした。



相談内容を聞く限り、

ここに来るよりも医者に行け。と言いたくなるような内容でした。

だから霊能者の方も彼に、

「お医者さんには行ったの?」と聞いたぐらいです。


ところが彼は、医者には3カ所行ったけど、

貰った薬は全て全然効かないと言います。


私も霊能者の方も「医者でダメなら、ここに来てもダメだろう。」

と言い出しそうな顔をしていると、

彼は、ある恐ろしい事を話し始めたのです。










それは彼が勤めている会社の事でした。

彼は現在のその会社に勤めて10年になるのですが、

同僚のジェニーという女子社員と仲が良くなりお付き合いしていました。

ところが、彼の直属の上司がそれをヤッカミ、彼に嫌がらせをしてきたといいます。

後で分かった事ですが、上司もジェニーの事が好きだったようで、

交際を申し込んだのですが、断られたそうです。

そういう事情もあってか、上司による彼への嫌がらせは執拗なものでした。

わざとジェニーのいる前で、彼を無能呼ばわれしたり、

些細なミスを大げさに言って怒鳴りつけたりしました。

また、バツとしてジェニーに居る前でトイレ掃除をさせたり、

デートの日には、わざと残業をさせたと言います。

今の世なら、人前で怒るだけでもパワハラで訴えられている事例でしょう。

そんな事も影響したのでしょう。

結局、彼とジェニーは別れてしまい、ジェニーは会社を辞めたといいます。


彼の上司に対する怒りはMAXとなり、復讐したいと思う様になりました。

かと言って、殴ったり刺したりしたのでは会社を辞めなければなりません。

そこで思いついたのが、呪いだったと言います。


色々な呪いの本を読みあさり、彼が選んだのが、

ダーツによる呪いだったのです。

方法はいたって簡単なもので、自分にもすぐに出来ると思いました。

まず憎っくき上司の顔写真を隠し撮りで手に入れ、

その写真を壁などに貼ります。

そして、その上司の顔写真めがけて、呪いの言葉を言いながら、

ダーツを投げるのでした。

彼はそれを会社から帰ると毎日のようにやったといいます。

すると、1週間が過ぎた頃から、

上司が頭が痛いと言い出したのでした。

医者に行っても治らず、会社も休みがちになったといいます。

そして、とうとう原因不明の偏頭痛で入院してしまったのです。


いいきみだ!」彼はそう思いました。



ところが、上司が入院してから1ヶ月ほどたった頃でした。

彼も頭が痛み出したのです。

それは、頭に針が刺さった様な痛みと頭痛でした。

上司を襲った痛みと同じ様な痛みが、彼にも襲い掛かって来たのです。


霊能者の方は、その話を聞いて、

「呪いの生霊が、自分に帰って来たのね。」と一言いいました。


そうです。上司を呪ったダーツの呪いが、自分にも帰って来たのです。

幸い彼は1人暮らしだったので、呪いは彼本人に帰ってきたのですが、

もし家族と暮らしていたら、子供や祖父母など体力の弱い人に帰ってくると、

もっと大変な事になっていたかもしれないと言います。



さて、ここで問題です。

霊能者の方は、彼にあるアドバイスをして、

時間はかかりましたが、彼の頭痛を治してあげました。



霊能者の方は、彼にどんなアドバイスをしたと思いますか?

少し考えてみてから、先をお読みください






































霊能者の方は、彼にあるアドバイスをして、

時間はかかりましたが、彼の頭痛を治してあげました。



その方法とは、


①■まず、呪いに使ったダーツは燃やしてしまう。

②■自宅でいいので、上司に心から謝る。

③■自宅でいいので、上司の回復を心から祈る。

②と③を上司が治るまで毎日する。


霊能者の方いわく、

呪いが帰ってきた様に、

回復の祈りも、やがて自分に返ってくる
という。

時間はかかるが、それをやる事が一番良いという。

END