●ひと手間。


先月、今年のお彼岸は終わってしまいましたが、

皆さんは、お墓参りには行ったでしょうか?


私は、個人的に毎日仏壇で手を合わせている。

勿論、それも良いのだが、

霊能者の方いわく、お墓参りはそれとは違って特別なものだという。

何が特別かと言うと、

ひと手間なのだ。

仏壇は、家にあり、朝手軽に手を合わせる事が出来る。

しかし、墓参りだと、交通費もかかるし、

ヘタをすると、お墓が遠くにあり、半日まるつぶれとなりかねない。

でも、それが意味がある・ひと手間だと霊能者の方は言う。

つまり、半日つぶしてまで、自分の為だけに来てくれた。

交通費をかけて、こんなに遠くまで私の為だけに来てくれた。

つまり、そういう面倒くさい事をやってでも行ってあげるという、

ひと手間をご先祖様や亡くなった人は喜ぶと言うのです。


勿論、墓参りしたからと言って、

大学に合格したり、優勝したりする訳ではありませんが、

出来る限りの事をしてくれるでしょう。

例えば、受験の時に体を壊さない様にとか、怪我しない様になど。



実は、このひと手間。

亡くなった人への事だけじゃない。

相手が生きている人に対しても、ひと手間が大事なのである。

例えば、お母さんやお父さんの誕生日の日、

お金の無い子が、考えた末に「肩タタキ券」をあげたりしますよね。

それも、ひと手間の内です。

なぜなら、ただプレゼントをあげれば、その日にあげて終わりですが、

肩タタキ券」は違います。

その後に、指定された日に指定された時間に、肩をたたいてあげないといけません。

それは、貴方が忙しい日かもしれないし、気分が悪い日かもしれません。

でも、お父さんやお母さんの為なら、どんな時でもやりますよ。

というのが「肩タタキ券」です。しかも永久に有効だ。

 

それもあの子が私の為に手作りで作ってくれた。

こういうひと手間が嬉しかったりします。

80歳になるお母さんが、娘が小さい頃にくれた「肩タタキ券」を、

未だに大事に、宝物の様に保存しているという方を知っています。

そういうものなのです。

私が思うに、お父さんやお母さんに、

こういう手作りの物をプレゼントした事がある子は、

きっと将来、優しい良い大人になっている方が多いと思いますよ。

皆さんも、ひと手間、面倒くさい。

良いプレゼントになる事を覚えていると良いですよ。




最後に、

ひと手間で、昔有名になったCMがあります。

男で一人で育てた娘の結婚式で、

無口で何も出来ないと思われた父親が、

娘に送ったメッセージが、感動ものでした。

 

 

END